世界的な金融危機の蔓延を受けて、国際市場でのニーズ、特に欧米市場でのニーズが減少しており、中国輸出企業に影響が及んでいる。このほど開催された第104回中国輸出入商品交易会(広州交易会、広交会)では、参加した中国企業の多くが「国際金融危機はいつ終わるかわからず、中国企業の輸出にとってマイナスだ。欧米以外の新興輸出市場の開拓が急務」との見方を示した。新華社が伝えた。
中国企業の新興市場開拓の熱意は奨励に値するが、広交会参加企業は新興市場の開拓に当たって▽市場の成熟度▽法制度の整備状況▽信用リスクの程度――などについて注意が必要だとしている。
広交会に参加した中小企業の一部は、輸出商品の種類が少なく、市場開拓の投資をするにも限界があり、リスク対応力も弱く、国が関連の支援政策を打ち出すことを願っている。今回の広交会では中国政府の関連部門が、参加企業の新興市場開拓に対し様々なルート通じての支援を行うことを明らかにした。商務部の責任者によると、同部は今回の広交会で十分な調査・検討を行い、企業の意見や提案を聴取し、関連措置を取るなどして、中国輸出企業が一刻も早く苦境を脱するようサポートに努めたという。
「人民網日本語版」2008年10月20日 |