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本誌報道  
成立50周年を迎える寧夏回族自治区

 

太陽山開発区

雇用を創出し、生産をあげるための試みの1つとして寧東エネルギー・化学工業基地とともに自治区政府が重点プロジェクトとしているのが太陽山開発区だ。

太陽山開発区は寧夏中部の乾燥地帯である呉忠市の塩池県、同心県、紅寺堡開発区の3つの県区が交差するところに建設される。04年にここの開発が提起され、07年に16件の重点プロジェクトが始動したばかりだ。寧東基地が石炭、石炭化学工業を中心とした工業基地であるのに対し、こちらは新エネルギー、新素材を中心に、より貧困脱却に軸足を置いたプロジェクトにしていくようだ。

この一帯には石炭、苦灰岩、石灰石を中心に20種類以上の鉱物資源が埋蔵されていることから、2012年までの生産、採掘目標をそれぞれ石炭1000万トン、苦灰岩120万トン、石灰石500万トンとしている。

さらに、この開発区一帯は地形が平坦なことに加え、開発区として計画されている面積が広大であること、東南風と北西風が多く吹き、平均風速が3.3m/秒で、1年のうち9カ月は風速が毎秒3mを上回るにもかかわらず、強風の日は少ないことなど、風力発電に有利な条件を具えている。こうした好条件を背景に、07年8月には寧夏で計画されている9カ所の風力発電所の1つである太陽山風力発電所プロジェクトが正式に始動した。同発電所は最大出力35万kW、総投資額28億元で5期に分けて建設される。第1期分は定格出力750kWの風力発電設備60基からなり、総発電出力は4万5000kWですでに稼動している。火力発電に比べ、この風力発電により毎年2万8700トン分の標準炭が節約でき、二酸化硫黄などの排出が削減できる見込みだ。この風力発電所を手がける寧夏発電集団有限責任公司と日本の三菱重工は、京都議定書に基づくCDM(クリーン開発メカニズム)を活用したCO2排出権の購入契約を締結しており、三菱重工は08~12年の5年間で約33万トンの排出権を購入する予定だ。さらに三菱重工は同公司に対して1000kW級の中容量風車の技術供与を行っており、第2期プロジェクトではこの機の導入が検討されているという。

風力発電はクリーンで再生可能、持続可能なエネルギーとして世界中で導入が進められており、世界風力会議(GWEC)の資料によると、昨年の世界における総設備容量は06年比27%増の9万4123MWとなった。そして中国は、07年に新たに導入した設備容量が3499MWでアメリカ、スペインに次いで第3位、総設備容量では6050MWで世界第5位となっている(日本は13位)。

太陽山風力発電所のプロジェクトは始まったばかりだが、右肩上がりで導入されている風力発電の担い手として期待されており、今後、陝西、甘粛省などを始めとする近隣の省・自治区への電力供給を担っていく予定だ。

寧夏の利用可能な風力エネルギー資源は500万kW以上。同自治区内にはすでに4カ所に風力発電所が建設されている。写真は太陽山開発区に設置された60基の風力発電設備

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