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本誌報道  
23年後の日本再訪(3)

 

                                本誌記者  趙玉琳

                           トヨタ自動車見学

トヨタ自動車の見学はこれで2回目です。1985年に見学したことがあり、訪日スケジュールを手にした時からこの見学を期待し、もう一度この目でその発展ぶりを見たいと思っていました。

実は今回見学したのは名古屋市にあるトヨタ会館でした。会館に入りますと、真正面の大きなスクリーンには、「熱烈歓迎 中国青年代表団御一行様」の文字が映し出されていました。展示館の両側には、トヨタ社の各時期における代表的な車が展示されていますが、いずれの車も「人と社会および環境との調和を追求する」というコンセプトを具現するものでした。その中で私たち訪問団から最も多く写真を撮られた車は、赤色のオープンカーでしたが、それ以上に注目されていたのは、i-unit(アイユニット)と名付けられた環境に優しいハイブリッド車でした。

車というものは、ほとんどの時間は一人で使うもので、地球と環境を守る視点から、小型で安全かつ快適な車の開発に拍車がかかっています。この「自由に移動したい、走ることを楽しみたいという個人の欲求の充足と、社会との調和、地球と自然環境との共生を高次元でバランスをとらせることを追求したパーソナルモビリティ」車の形状は、背もたれの高い椅子のように見えます。背もたれを自由に平らにしたり、立てたりすることができ、体積が現在のいかなるミニ自動車より小さく、正真正銘の一人用車です。体積の大きい車を誇りとする中国人にとって、i-unitの設計観は何か悟らせるところがあるだろうと思っています。私は個人的には、i-unitタイプの車が好きです。

1937年8月に誕生したトヨタ自動車は、わずか70年間で世界の自動車業界の大物となりました。国内に生産企業12社を擁するほか、米国をはじめ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど27カ国・地域に53カ所の生産基地もあります。生産台数は07年には内外合計すると米国に次ぐ853万5000台で、今年は世界一に躍進する見込みです。

23年前に初めてトヨタ自動車を見学した時は、中国が改革・開放を実行し始めてまだ浅く、国民の財布は今ほど膨れていませんでしたので、マイカーなんて、まったく思いもよりませんでした。でも、23年後の今日では、全国の自動車保有量は今年3月までで1億6300万台に増え、そのうち、マイカーは1億2300万台に達しました。自動車の急増にともない、自動車道路も増えてきましたが、交通渋滞は依然深刻であり、交通環境は日本より悪く、交通事故もよく起こり、理想的とは言えない状況です。運転手のモラルや運転習慣を含む自動車文化の宣伝と普及が欠けているのではないかと考えています。日本の先進的な技術を導入すると同時に、社会の調和の取れた発展にプラスとなる完備した先進的な社会観も同時に導入したほうがいいのではないかと痛感しています。          

 

「北京週報日本語版」2008年5月15日

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