目下注目されている物価問題について、全国政治協商会議委員で著名なエコノミストである励以寧氏は3月10日に開かれた記者会見で、「多くの要素の影響を受けて、今年上半期の物価は高水準が続いたが、下半期は安定に向かうだろう。CPIの持続的な急増に対応し、連動メカニズムを確立し、就業者の賃金がCPIの増加とともに増加するようにさせ、生活難にある者には食品券を配り、彼らの生活レベルを保障すべきだ」と提案した。
励以寧氏はまた、次のような考えを示した。
現在の物価高騰の原因は数多い。まず投資規模の過大化、貸付の過大化、外貨準備高の過多である。次に人民元高、外資のホットマネーの流入、国際的な石油価格、穀物価格の上昇が中国の物価に大きく影響を与えている。また、今年の1、2月、中国はかつてない大きな氷結・雪災害に見舞われ、農作物、交通が大きな影響を受け、供給不足によって物価が上昇した。
今年の通貨政策は適度な引き締め策で、供給も適度に増加すべきである。外貨準備高過多の問題については、輸入を増加すべきである。必要な原材料と技術設備を輸入し、外貨準備高を減らすようにする。
突発的な災害に見舞われず、国際石油価格が引き続き上昇しなければ、供給の増加によって価格指数は目標の4.8%以内になり、下半期の物価は安定に向かう可能性がある。
「北京週報日本語版」2008年3月12日 |