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葫蘆島百万日本居留民の大送還60周年記念  
歴史を正視し、未来に目を向け、中日友好を永遠に

10時半から始まったフォーラムでは、陳昊蘇・中国対外友好協会々長、村岡久平・日中友好協会理事長、穂苅甲子男・信州葫蘆島友の会々長、国弘佑子・劇作家国弘威雄氏の夫人がそれぞれ講演した。

村岡理事長は「日本軍国主義は近現代において、中国の広範な地域で侵略行為を行い、実に甚大な被害を中国の人々に与えたのであります。私たちはこの歴史の事実を忘却してはなりません。今日、この地に立ち、博愛の精神で日本人の祖国帰還にあたられた姿を思い起こすにつけ、一層その思いを深くするものであります」と述べた。

さらに村岡理事長は「現在の日中関係は決して良好ではありません、冷え込んでいる主要な原因は、我が国の小泉首相が靖国神社参拝を続けていることにあります。日中友好協会は去る6月16日に東京で開いた定期全国大会で『我が国の首相に対し、日本と中国との外交関係を重視する立場に立ち、日中関係の望ましい発展を考慮して、8月15日を含む首相在任中の靖国神社参拝をとりやめるよう要求する』との決議を採択しました」と強調。

穂苅会長は、葫蘆島に熱い思いを寄せる長野県の帰還者を主体に結成した「信州葫蘆島友の会」について紹介。国弘夫人は戦争体験者として、戦争が人々にもたらした災難を痛感し、助けてくれた中国人の善良さと寛容さを謳い、多くの心血を注いだ亡き夫、威雄氏の記録映画『葫蘆島大帰還』の制作過程について語った。

最後に「葫蘆島平和宣言」が読み上げられ、出席者は署名した。

平和を祈る思いを託す

葫蘆島市東南の海に臨む傾斜地(張学良築港記念碑の北側)に、「葫蘆島和平公園」が造られることになった。25日午後、建設予定地は中日友好関係者とメディアの注目を集めた。

午後2時、数百羽の平和のハトと風船が空に向かって一斉に放たれると、太鼓が鳴り、音楽が奏でられた。次いで、唐国務委員や村山元首相、津村重光・宮崎(葫蘆島市の友好都市)市長らが鍬入れ式を行った。

完成したばかりの花崗岩の石碑には「日本僑俘遣返之地」と刻まれている。60年前に105万人の日本人がここから帰国の途についたことを示すものだ。植樹されたばかりの60本の松柏は、帰還60周年を意味している。

宮崎市の松本伸男さんは、自ら折った千羽鶴を葫蘆島市の子供たちに手渡した。初めて中国を訪れた松本さんは帰還者ではないが、60年前の不幸な歴史、また博愛の精神で日本人を祖国に帰還させた中国人のことを知り、感激で胸がいっぱいになったと話す。

平和公園は日本に帰還した人たちの「再生の地」であり、中日両国人民の平和を祈る思いが託されている。

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