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ますます増える民間交流  
100点を集めた「日本浮世絵芸術名品展」、北京で開催

中日国交正常化35周年にあたり、「中日文化・スポーツ交流年」事業の一環として、中国国際交流協会と日本長野県日中交流協会の共催、日本浮世絵博物館(長野県松本市)・読売新聞東京本社の特別協力によって、日本浮世絵芸術名品展が10月15日から12月12日まで北京の中華世紀壇世界芸術館で開かれる。中国でこれほど大規模な浮世絵展が開かれるのは初めてという。

日本浮世絵博物館の所蔵品100点が展示され、このうち、世界に1点しかない喜多川歌麿の作品は、歌麿の約3000作品の中では珍しく上半身をアップで描いた構図で、最も完成度が高いとされる時期の作品とのこと。また、40余点は海外に出展するのは初めてという。展示される作品はいずれも日本浮世絵の有名絵師の作品で、錦絵の創始者として知られる鈴木春信、美人絵に長じた喜多川歌麿、鳥居清長の作品などが多数展示されている。

中国の芸術愛好者に浮世絵をよりよく理解してもらうため、主催者側は、北京市内のホテルで日本浮世絵文化講座を開いた。長野県日中交流協会の串原義直会長は「歌舞伎と浮世絵は日本の二大固有文化で、多くの中国人に見てもらいたい」とあいさつした。

日本浮世絵博物館の酒井信夫理事長は「昔の庶民生活を描いた浮世絵を通じ、日本への理解を深めてもらえればと願っている」と語った。1982年にオープンした日本浮世絵博物館では、酒井家で5代、200年にわたり肉筆、版本を含め、初期の浮世絵から現代版画まで収集を続け、日本最大規模の10万点を所蔵している。酒井家の11代目・日本浮世絵博物館の酒井信夫理事長は「浮世絵は庶民による庶民のための絵画。役者絵、風俗画などは当時マスメディアの役割を果たしていた」とその魅力を紹介し、浮世絵の特徴や日本美術と西洋美術の差異について語ってくれた。

今回展示される100点作品のほとんどは、その構図や技法などについてスライドを用いた解説が付いており、美術愛好者は浮世絵鑑賞を満喫している。

浮世絵は江戸時代(1603~1867)に発達した大衆を中心とした絵画で、貴族など一部の特権階級のものである西洋絵画と異なり、その主題は庶民の楽しみである演劇(役者絵)、遊廊(美人絵)、名所(江戸名所、富嶽三十六景、東海道、木曾街道)などで、マスメディアのイメージをそのまま視覚的な絵画として表現したものである。浮世絵は単に美術という分野だけでなく、歴史、文化などの諸学問との関連で多角的に研究され、国際的な文化遺産として認識されている。(文・楊莉)

写真は喜多川歌麿の作品--北国五色墨の切の娘

「北京週報日本語版」2007年10月17日

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