Imprimer cet article

Commenter cet article

評論  
なみなみならぬ35年――『上海コミュニケ』発表以来の中米関係の解説と評論

 今から見ると、双方はすべて自分の目的を達成し、しかも予想外の成果もあった。いわゆる予想外の成果とは主にアメリカを助け、比較的早く冷戦に勝ち抜くことを可能にしたこと、中国の改革開放を助けたこと、アジア地域の安定を実現し、それによってアジアの発展に役立つことになり、中米関係の緩和がなければ、アジアの「4匹の小さな竜(台湾、韓国、シンガポール、香港)」の80年代における台頭は多くの困難に直面し、アジアにとって良好な中米関係は重要な「公共産物」の1つとなったことである。

35年の歴史は人々に多くの経験をもたらし、ここでは次の2点を強調したい。一、中米両国には客観的にきわめて大きな共通の利益が存在し、もしソ連の覇権主義に共に対抗する戦略が最初の中米間の緩和を促して成功させたとするならば、それではますます多くなる共通の利益は中米関係が維持されるとともに、今日まで発展をとげてきた基盤であり、二、政府間の協力政策は両国関係の発展にとって極めて重要なもので、最上の選択でもある。中米関係がきわめて複雑で、たとえば台湾問題というきわめて危険な問題が存在し、そのため、両国のトップと有識者は両国関係の安定と発展を高度重視することを必要とし、政治的意志と政治的投入を必要としているのである。

台湾問題

中米関係を支える骨組みとなる文書は3つの共同コミュニケであり、つまり1972年2月に発表された『上海コミュニケ』、1979年12月に発表された『国交樹立コミュニケ』と1982年8月17日に発表された『8・17コミュニケ』であり、それを貫いているキーワードの1つは「台湾問題」である。

台湾と大陸との分離は国民党と共産党の内戦の所産であり、したがって「台湾問題」は本質において中国の内部問題である。中国は世界の大国の中で唯一の分裂状態にある国であり、祖国の完全な統一を実現することは国の使命であり、これはいかなる1つの政党の問題ではない。「台湾問題」は中国の核心的利益にかかわるものであり、この問題において中国は譲歩することはできない。「台湾問題」において、中国の基本方針は歴史の事実を認める前提のもとで、中国大陸の現代化の発展と両岸関係の良性の発展を通じて、最終的に平和統一を実現するということである。国の平和統一の目標を実現する前に、台湾が中国から正式に分離することを防ぐことは、終始中国外交の重要な側面の1つである。

アメリカは中国国民党と中国共産党の内戦に巻き込まれるとともに、台湾と大陸の分裂を直接招き、そして現在依然として台湾の最も重要な外部からのサポート要素となっているため、「台湾問題」は中米関係の中の最も重要な問題となっている。中米間の3つの共同コミュニケを通じて、中国側は「1つの中国という原則」を重ねて表明し、アメリカ側は「1つの中国という政策」を確立し、それによって「台湾問題」に双方がいずれもが受け入れることのできる按配ができたのである。『上海コミュニケ』の中で、アメリカ側は「両岸の中国人がすべて世界には1つの中国しかないと思っていることを認識し、これに対しアメリカは異議を申し立てない」と表明している。『国交樹立コミュニケ』の中で、アメリカ側はアメリカは台湾と「断交し、条約を廃棄し、軍隊を引き揚げる」という中国側が打ち出した3原則を受け入れた。『8・17コミュニケ』の中で、アメリカ側は台湾向けに売却する兵器の問題において、兵器の技術レベルを昇格させないとともに、将来において適切な方式で(台湾への)兵器の販売に終止符を打つことを約束した。

 

   前のページへ   1   2   3   4   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
インフレは依然、経済最大の潜在的懸念
「タイガーマザー」論争、どんな母親が優れているのか?
中国、水利整備を加速
潘魯生氏 手工芸による民族文化の伝承
特 集 一覧へ
第7回アジア欧州首脳会議
成立50周年を迎える寧夏回族自治区
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区