本誌評論員 蘭辛珍

９月３日は中国人民抗日戦争勝利７０周年記念日であり、世界反ファシズム戦争勝利７０周年記念日でもある。中国政府と人民は閲兵式、展示、座談会、文化芸術公演などさまざまな形で盛大な記念活動を行うことで、平和を愛する世界の人々とともに歴史を銘記し、戦いに殉じた烈士を追想し、平和を大切にし、未来を切り開く意志を表現する。 

今回の活動は、少なくとも４つの重大な意義を体現している。 

まず、今回の活動に４９カ国、1０の国際機関の代表が出席することは、中国の第２次世界大戦における東方主戦場という位置づけが世界的に広く認められたことの証であり、中国の人々と世界の人々に共通の平和への願いと平和を守る固い意志を表している。 

次に、今回の閲兵式は中国が建国記念日以外に初めて行う大型の閲兵式で、大量の先端兵器を初めて披露し、国の総合力を反映し、中国が民族独立において成し遂げた成果を示し、中国人民の自ら努力してやまない精神を体現するものだ。アジア州、欧州、アフリカ州、大洋州、アメリカ州など世界五大州から３1カ国が軍隊をパレードに参加させ、パレード観閲団を派遣する。これは、世界反ファシズム戦争勝利記念において、国際社会が中国と同じ立場に立ち、同じ観点を持っていることを十分に示している。 

第３に、記念活動によって示される歴史史実は、中国共産党が中国人民抗日戦争で中流の砥柱としての役割を発揮し、抗日戦争勝利の鍵であったことを示している。 

第４に、国内外の各界が中国の抗日戦争において果たした貢献と支援は中国政府と人民の心に深く刻まれている。中国の抗日戦争勝利は当時の国民党軍、海外華僑、外国人及び旧ソ連、米国などの協力、支援、参加があって得られたものだ。今回の記念活動に上記関係者を招待したことは、中国政府と人民の尊敬と感謝の気持ちを表している。 

世界反ファシズム戦争勝利７０周年という特別な年に、中国と同様に多くの国でもさまざまな形で記念活動が行われ、世界平和擁護と発展への願いをアピールしている。 

しかし日本の安倍政権は歴史の潮流に逆らい、戦争発動の罪に対する責任を反省せず、逆に侵略の歴史に対する定論を覆し、理不尽なことにパン・ギムン国連事務総長の記念式典参加を非難すらしている。日本の右翼政権のこのようなやり方は平和を踏みにじる行為であり、中国人民にとっても、世界の平和を愛する人々にとっても、決して受け入れられるものではない。 

歴史問題は回避することのできない問題である。日本軍国主義が発動した侵略戦争はアジアの隣国の人々に甚大な災難をもたらし、この間の歴史を故意に忘れ、ひいては改竄し、美化することは、平和的に未来に向かう上で決して望ましいやり方ではない。現日本政府は過去の政府の継承者として、過去の侵略の歴史を正しく認識し向き合うことを基礎とし、前提とすることでしか、アジア隣国との関係を真の意味で改善することはできない。 

中国は世界平和の守護者であり、建設者であり、貢献者である。中国人民はこれからも変わることなく、世界平和擁護と世界発展促進のために貢献していく。

「北京週報日本語版」2015年9月1日