金融業界の重大改革に取り組む

１９９８年、金立群氏は中国財政部の副部長に就任したと同時に、中国人民銀行通貨政策委員会委員を兼任し、財政部を代表して、資産管理会社の設立、債務株式化、銀行の不良債権処理支援、銀行体系の健全化などを含む中国金融業界の一連の重大改革に取り組んだ。中国人初のＡＤＢ副総裁を務めた金氏はＡＤＢですべての発展途上国の私営機関の貸付や株式投資活動を主に担当し、ＡＤＢが中国銀行、光大銀行、厦門国際銀行、杭州市商業銀行などの金融機関の株式投資を行うことを積極的に促した。

２０１２年、金立群氏は米国・アジア研究協会の「優れた国際公共事務賞」を受賞した。 

大学入試再開後の第1期大学院生

金立群氏は中国が大学入試を再開した後の第 1期大学院生だった。１９７８年に北京外国語学院(現在の北京外国語大学)に合格し、王佐良、許国璋教授に師事し、英米文学を専攻し、その後修士号を取得した。１９８０年に米国で就職し、ジョージワシントン大学とボストン大学の大学院で経済学を学び、経済学研究に従事した。帰国後、シニアエコノミストの資格を取得した。金氏は中華人民共和国の公民である。（『京華時報』記者　趙　鵬）

「北京週報日本語版」2015年7月14日