マーケティング・プラットフォーム 

「随視伝媒」の薛雯漪ＣＥＯ（最高経営責任者）は、「自分たちは最も早くからニューメディアを手掛けてきた。『ちょっとしたオピニオンリーダー』といってもいい」と笑った。２０１３年から、同社は主に微信プラットフォームに基づいた企業・ブランド向けサービスを提供してきた。２０１４年１１月、テンセントが微信２０１５年の新しいマーケティング手法と資源を初めて明かした非公開の戦略発表会で、「随視伝媒」はテンセントの微信共同開発パートナーとして唯一招かれた。テンセント社の董事会主席で執行董事兼ＣＥＯである馬化騰氏は、テンセントはこの２年で変わっており、「命の半分を協力パートナーに預けている」と語った。「随視伝媒」がやっていることは、まさに馬化騰氏のいうところの預けたほうの「半分の命」にかかわる事なのである。 

 　「この『半分の命』は実のところ、いかにして従来の商業モデルや企業、消費者をパッケージングし、インターネットアクセスという時代とこうした生存環境の中で近づけていけるか、ということにかかっている」。こう見ているのは薛雯漪氏だ。 

今年の「春晩」は微信のお年玉「シェイク」を活用して、「従来型企業」のマーケティングと消費者をつなげたが、これはまさに微信マーケティングの典型的なケースだ。多くの人はこれを微信のキャンペーンだと考えたが、専門家は微信商業化の全面的スタートを示すシグナルだと見ている。数年の試験運用を経て、微信はついにはっきりとしたロードマップを見つけた。その着陸点が商品券だったのである。