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中国、本格的に4G時代へ

TD-LTEの圧力

工業情報化部の4Gライセンス交付は、中国聯通と中国電信にとっては満足のいかないものだった。今回交付されたTD-LTE規格の4Gネットワークは、中国移動が主導して研究開発し制定した中国発の規格だからだ。さらに重要なのは、2012年から、つまりライセンス交付の前年に、中国移動がすでに4Gネットワーク基地局を設置していたことである。中国移動は4Gネットワークでフライングとも言える早いスタートを切っており、中国聯通と中国電信にとっては極めて不公平だ。

これは中国移動にとってはやむなく取った行動だった。2009年、3Gライセンスが交付された時、中国移動が取得したのは自主規格のTD-SCDMAネットワークライセンスであり、中国聯通が獲得したのはWCDMAネットワーク、中国電信が獲得したのはCDMA2000ネットワークで、後者2つは国際的に成熟した3G通信ネットワークだった。中国移動は数千億元を投じたが、TD-SCDMA産業チェーンが不完全だったことが原因で、中国移動は他の2社と比べて明らかに3G端末の優位性を欠き、大量のユーザーが中国聯通と中国電信に流れた。中国移動は現在ユーザーは1億以上と公称しているが、3Gネットワーク使用率は低く、15%に満たない省も多い。中国移動の2012年の年度報告書によると、データ通信量の約4分の3がWLANネットワークのもので、2Gと3Gのデータ通信量はわずか4分の1だった。

3G時代に遅れをとった中国移動は、最終的に4Gでフライングとも言えるスタートを切ることを選択した。中国移動は年初にTD-LTE4G「2つの100」計画を推進すると発表。この計画は、TD-LTEネットワークで全国地方都市級以上の100都市をカバーし、100万台以上のTD-LTE端末を仕入れ、20万カ所の4G基地局を設置、カバー人口を5億以上にし、世界最大の4Gネットワークを構築するというものだった。中国移動のこの目標は現在すでに達成されている。

3G時代の教訓により、中国移動は4G時代にもTD-LTEという自主規格4Gネットワークを1社単独で展開することを望まなかった。そのため、工業情報化部が交付したTD-LTE規格は移動通信キャリア3社すべてに向けたものとなった。

しかし中国聯通と中国電信が最も取得したいのはTD-LTE規格の4Gライセンスではなく、FDD-LTE規格の4Gライセンスである。

中国聯通董事長の常小兵氏は香港で2012年業績発表会に出席した際、「経営陣で検討した結果、中国聯通はあくまで既存の技術路線、つまりFDD-LTE方式の4Gネットワークでいく」との方針を明確にした。この規格を選ぶ最大のメリットは、中国聯通が技術のスライドシフトを通じて既存の3G基地局を4Gにアップグレードできることだ。こうすれば、4Gネットワーク構築に投資するとしてもそれほど巨額にはならず、概算では100億元以内で済む。このような優位性を持つ中国聯通には、2つの規格の4Gネットワークを同時に運営する理由はない。

中国電信にとっては、技術手段で3Gから4Gにスライドシフトできる状況がないため、4Gを展開するには新たにネットワークを構築しなければならない。しかし中国電信3Gネットワークはまだ利益が出ていないため、さらに巨額の資本を投じて全国に新たに4Gネットワークを構築するとなると、その圧力は間違いなく巨大だ。最終的に、中国電信は新規構築ではなく4Gネットワークを借りることを選ぶだろう。

TD-LTEと比べ、FDD-LTEはすでに定着しているため、中国電信もFDD-LTEライセンスに傾いている。

調べたところでは、中国聯通と中国電信の経営幹部は、早急にFDD-LTEライセンスを交付するよう工業情報化部に働きかけているという。

 

「北京週報日本語版」2013年12月19日

 

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