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世界金融危機から5年来の中国経済

本誌記者 蘭辛珍

2013年、米国経済についに実質的な好転が見られた。これは、2008年世界金融危機の震源地が苦境を脱して好転し始め、世界経済回復の歩みが加速しつつあることを示している。

多くの人が金融危機発生の原因とそれによる痛みを改めて考察し、世界各国の金融危機対応経験と教訓を総括し、今後類似した事態発生を防ぐために経験を蓄積し始めている。

この5年の世界経済を振り返ると、次の2つの日付が思い出される。1つは2008年9月15日。150年余りの歴史を持つ米国第4の投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻した日である。この日は、経済界から世界金融危機発生を象徴する日と定義された。もう1つは2008年11月5日。金融危機による打撃に対応するために、中国政府が4兆元の経済刺激策を打ち出した日である。中国は金融危機の打撃に抵抗するため最初に大規模な措置を講じた国であり、ここから世界の金融危機対応が幕を開けた。中国は金融危機後最初に景気が回復した国でもあり、世界各国に危機脱出の希望を示した。

中国の過去5年の経済発展プロセスを見てみると、世界金融危機は中国経済に一定の打撃を与えたが、危機対応により中国の経済発展がより健全になるというプラスの面もあった。

経済成長は一時減速

世界金融危機の中国経済への打撃は輸出入貿易から始まった。

2008年上半期の米国サブプライムローン危機発生前から、中国の輸出入貿易は「厳しい冬」を迎えていた。国家統計局データによると、2008年5月に33.2%だった中国の輸出入成長率はその後一気に低下し、その年の9月には-9%まで下がった。こうしたマイナス成長は翌年11月まで続いた。

中国東部沿海地域は輸出型企業が集中する地域である。輸出入マイナス成長の影響で、この地域では、2008年下半期から大量の企業が倒産し従業員が失業する状況が発生していた。

当時、輸出入と投資は中国経済成長の主要な原動力であり、輸出入の減少により中国経済成長率も下がり始めた。2008年第1四半期の中国経済成長率は11.3%だったが、2009年第1四半期には6.6%まで下がった。

2008年11月5日、中国政府は4兆元の経済刺激策を打ち出し、経済成長安定のための輸出支援拡大策と内需拡大策も発表した。

この一連の成長安定策は次第に効果を見せ始める。2009年11月、中国の輸出入はプラス成長を回復。中国経済も2009年第1四半期に底を打った後ゆっくりと回復に向かい、2010年第1四半期には12.1%になり、2桁成長を回復した。欧米と比べ、中国経済はごく短い低迷の後すぐに回復軌道に戻ったのである。

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