専門家が理性的対応を呼びかけ
農業部農村経済研究センター副主任の鄧志喜氏は、「人々の疑念が強いため、遺伝子組み換え技術の開発応用と普及は中国で大きな壁にぶつかっている」と話す。
実は、遺伝子組み換え食糧の研究は、最初中国の袁隆平のハイブリッド米から始まった。交雑であれ遺伝子組み換えであれ、本質的にはどちらも人の手で遺伝子を操作して新種を発生させるもので、遺伝子組み換えに当たる。今、国内の消費者がハイブリッド米なら受け入れるのに遺伝子組み換え大豆は受け入れないのは、広報普及活動と認識に関係がある。中国の消費者と異なり、米国やEUなどの先進国だけでなくブラジルやアルゼンチンなどの発展途上国でも、中国と同様に様々な意見はあるものの、遺伝子組み換え食品は広く受け入れられている。
鄧志喜氏は次のように指摘する。「人々はすでに主動的または受動的に遺伝子組み換えを受け入れ、ひいては遺伝子組み換えなしではいられないというのが現実だ。遺伝子組み換えに反感を抱き、嫌っていても、遺伝子組み換え食品を食べなければ生きていけない。中国であれ米国であれ、純粋な遺伝子組み換えでない食品は極めて少ないからだ。私たちは理性的に遺伝子組み換えに向き合い、排除するのではなく、理性的に遺伝子組み換え製品を選ぶべきだ」。
「北京週報日本語版」2013年9月24日 |