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中国貿易情勢、さらに厳しくなる見通し

 

7月11日、中国の2013年上半期輸出入データが発表された。税関総署が発表したデータによると、中国の今年上半期輸出入は下向き傾向が見られ、そのうち6月はマイナス成長となり、この44カ月で最低の成長率だった。

税関総署報道官、総合統計司司長の鄭躍声氏によると、中国の輸出入額は第1四半期が9752億5000万ドルで同期比13.5%増、第2四半期は1兆224億4000万ドルで同期比成長率は4.3%に下がった。うち5月の貿易成長率はわずか0.3%、6月にはマイナス2%まで落ち込んだ。

商務部の姚堅報道官は「貿易は比較的厳しい内部・外部環境に直面している。下半期の情勢は上半期よりさらに複雑で厳しくなるだろう」と指摘する。

外部環境悪化

姚堅報道官は、従来市場の萎縮が6月の輸出減少の主な原因だと分析している。中国の貿易相手のうち、欧州、米国、日本など従来からの市場が輸出の50%以上を占めるが、その経済成長は2013年も相変わらず減速傾向にある。世界銀行が発表した最新の『世界経済展望』は、今年の世界経済成長率予測を2.4%から2.2%に下方修正し、うち先進国については1.3%から1.2%に引き下げた。外部需要の不振を背景に、中国の6月対米輸出は5月の-1.6%からさらに-5.02%まで悪化し、対日、対EUもマイナス成長傾向が続いた。

外部環境の悪化で貿易保護主義が台頭したことも、重要な影響要因となった。姚堅報道官は、「今年上半期に中国が直面した貿易摩擦案件は39件、そのうち先進国によるものが17件で、約40%増加した」としている。

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