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信仰の心で描く
北京タンカ芸術伝承班

                                      本誌記者 徐 蓓

 

6月1日正午、北京郊外にある懐柔天道英才学校の静寂な一室。タンカ芸術伝承者であるぺメ(完麽項欠)氏とその学生たちが、約20平方メートルのタンカ教室で一心不乱にタンカを製作していた。

 

本誌の取材を受けるぺメ氏

一般の授業とは違い、この教室では静謐な空気の中にはるか昔のなんとも表現しがたい雰囲気の仏教音楽が流れ、強い牛膠の匂いが漂っていた。教室の壁は四面すべてが金色の幕で覆われ、入口側には仏像が安置されている。学生たちは教室の壁に向かって、目の前のタンカを描くことに集中していた。

チベット文化慈善基金副主任の何斌氏によると、このような配置にしているのは寺院のような雰囲気の中で学んでほしいからだという。畢竟、タンカの創作は敬虔な信仰と切り離せない。そしてそれがまさにタンカ芸術の魅力でもあるのだ。

「チベット百科全書」と呼ばれるタンカは題材が幅広い。宗教的内容を主としつつも、チベット族の歴史、政治、文化、社会生活など多くの分野に及んでおり、チベット生活のほぼすべての内容を網羅している。チベット文化を理解するための重要なツールでもある。

ソンツェンガンポの時代から今に至るまで、タンカはすでに1300年余りの歴史を経てきた。タンカのもともとの意味は掛軸で、鉱物顔料で画布に宗教的イメージを描く。仏教を信仰するチベットではどの家にも仏像があるが、頻繁に移動するため銅製や木製の仏像では携帯に不便だった。そこで生まれたのがタンカである。そのためタンカは「持ち歩ける厨子」とも呼ばれている。

2006年、「チベット族タンカ」は国家級無形文化遺産第一陣のリストに登録された。タンカ芸術の伝承と保護はいっそう社会から注目されるようになった。

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