本誌記者 蘭辛珍
内外から高い関心を集めた京滬鉄道は6月末、正式に開通し運行を始める。世界最速かつ技術レベル最高の高速鉄道であり、設計上の時速は380キロ。昨年12月の調整試験段階では、時速486.1キロで走り、世界の鉄道の試験運行最高速度を記録。これは現在最先端のボーイング機の速度に相当する。
5月11日、試験運転中の京滬高速鉄道の高速列車 (孫参撮影)
東部地区の南北を結ぶ交通のボトルネック、制約を解決するため、中国はこの高速鉄道を建設した。北京南駅から上海虹橋駅まで、総延長1318キロ、投資総額2209億元(1元約12円)。北京と上海間の所要時間は現在の10時間から5時間以内に短縮される。
昨年12月から先ず、レール、接触網、電気供給・変電、列車制御システムの調整・試験、総合的接地、電磁互換性、振動・騒音、路盤、橋梁など18大項目の測定を実施、同時に多項目にわたり科学的試験も行った。調整・試験を繰り返したことで、固定設備と移動設備の安全性と信頼性、質的安定性とシステムの整合性が検証、最適化され、建設の所期の目標を完全に達成した。京滬鉄道という世界をリードする速度の背後にあるのは、ハイテクによるサポートだ。全世界ですでに建設された高速鉄道の中で、京滬鉄道はレールの建設にしろ、列車の製造と運行制御の面にしろ、その技術レベルはいずれも世界先端に位置し、トップクラスのレベルにある技術も少なくない。
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