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中国の人口変化とその対応

 

――以前、中国の人口急増はすでに効果的に抑制されているとおっしゃっていましたが、人口政策は何らかの調整を行ってもいいとお考えですか?

第6回全国国勢調査のデータによると、中国の人口はすでに低出生型・低増加型になっている。実際、1990年代以降ずっとこの傾向が続いている。これまでの10年間で人口があまり増加しなかったのは、計画出産政策の制約と推進の成果であると同時に、社会経済発展の影響も顕著だった。低出生・高養育費時代の到来にともない、「80後」、「90後」(80年代・90年代以降生まれの世代)の希望する出産人数はいっそう減り、さらには出生率の総和が1.3を下回る超低出生率段階に入った。

人口の多い少ないは多くの条件についての不確定性の問題であり、中国にはいわゆる絶対的過剰人口問題は存在しない。

データから見ると、出生人口の男女比アンバランス問題はある程度抑えられている。しかし人は文化的な生き物であり、男性中心の社会文化において「重男軽女」(男を重んじ女を軽んじること)の思想は短期間に変えられるものではない。現実生活の中では、「重男軽女」が強まる傾向にある領域さえある。例えば、一人っ子政策の影響で出産する子供の性別を選択するケースが増え、社員採用時に男性に偏った採用を行う事業単位もある。「三尺の氷は一日の寒さにあらず」。三尺にも達する分厚い氷は一日の寒さでできたわけではないように、長い間に根付いてしまった「重男軽女」思想はそう簡単には変わらない。最良の方法は、現行の人口抑制政策を男女平等の基盤の上で行うことだ。都市と農村の政策統一と第二子出産奨励は、国民の意思や人口法則、人への思いやりにかなった歴史的選択である。男女平等の基本国策は計画出産基本国策より上にあるという社会の共通認識の確立が急がれる。

今回の調査によって、次のような結論を導くことができる。中国の出生率は引き続き安定して比較的低い水準を保ち、しかもさらに低下する傾向にある。データによれば、中国の出生率はすでに「超低型」、つまり出産適齢女性の出生率合計が1.5以下、ひいては1.3にまで下がっている。中国はすでに「超低出生率の落とし穴」に陥っているにもかかわらず、人口総数の多さに惑わされ、多くの人は人口問題がいつの間にか質的に転換していることに気づいていない。つまり、数量型人口問題から構造型人口問題へ、自然型人口問題から政策型人口問題へ、単一型人口問題から複合型人口問題へと変わっているのである。

最も遺憾なのは、出生率の低さに潜むリスクと代価が十分に認識されていないことである。一人っ子政策下の高齢化は中国特有の人口現象と人口問題だ。既定の人口政策下でこうした傾向が強まりつつある。ある意味で言えば、高齢者問題は事実上計画出産問題の反映である。国は真剣に「適度な出産」戦略を検討して、早急に人口政策を調整し、人口発展のリスクと代価を抑制し、予防し、減少させるよう努め、国と国民に幸福をもたらすようにするべきだ。

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