第11期全国人民代表大会第2回会議は13日午前、閉幕した。国務院の温家宝総理は会議後、人民大会堂金色ホールで国内外の記者の質問に答えた。
NHK記者:第一に、中国の安定に関する問題についてお聞きしたい。金融危機の影響を受け、中国はとても厳しい失業状況を迎えている。多くの出稼ぎ労働者や大学生が仕事を見つけられない状況だ。今年の就業状況をどう見ているのか。このような状況で、国家の安定を保つ自信はあるか。第二に、周辺地域の安定に関する問題。朝鮮は来月早くに弾道ミサイルを発射する準備をしているが、朝鮮の弾道ミサイル発射を総理はどう見ているのか。また、まもなく訪中する朝鮮の金英日・総理との会談では何を話す予定か。
温総理:失業問題は、我々が直面している最も重大な問題だ。我々が一括的な計画を取り、財政投資を強化しているのは、経済の発展を根本から促すためだ。失業問題解決にとって最も重要なのは中小企業を発展させることだ。中小企業は就業全体の90%を吸収している。
大学生と出稼ぎ労働者の就職問題については、我々はすでに、具体的な政策を制定し、実行を急いでいる。我々は今後、就業拡大を経済社会発展の重要任務とし、引き続き効果的な措置を取っていく。私は以前、「大学生にとっても出稼ぎ労働者にとっても、就業は、生活にかかわるだけではなく、尊厳にもかかわる問題だ」と述べたことがある。この問題に対しては、政府側は決して油断することなく、100倍も重視するつもりでやっていきたい。
朝鮮半島情勢に関してだが、現在最も重要なのは、6カ国協議を積極的に推進し、6カ国協議に影響する中心問題を解決し、半島の非核化を実現することだと考えている。このようにしてこそ、朝鮮半島の安全と安定を保障し、東北アジア地域の安全と安定を保障することができる。6カ国協議にかかわる各国が共通認識を深め、大局から出発し、相違を適切に処理し、矛盾を激化させる行動を避けることを、我々は希望している。中国政府は今後、各方面と積極的に連絡を維持し、話し合いを強化し、6カ国協議の健全な発展を引き続き推進していく。金英日総理の訪中は私の招きによるもので、まもなく中国を訪れる。我々は、両国の友好協力のさらなる発展や双方が関心を持つ地域と国際の問題について、十分な意見交換を行う予定だ。
「人民網日本語版」2009年3月13日 |