本誌記者 馮建華
故郷を離れて各地へ出稼ぎに出ている農民出身の労働者「農民工」で就職先を失った人数がすでに2000万人を超え、大きな社会問題となっている。その誘因の一つである世界的な金融危機は、ただ外在的なものにすぎず、もっと深い原因は、農民工に正当な身分と権利がないことにあるだろう。
「私は旧暦1月3日(西暦1月28日)に駅へ切符を買いに行った。就職先を見つけることさえできれば、給料が低くても構わない」。陳さん(22歳)は仕事探しのためあちこち奔走し、旧正月の休暇もゆったりと過ごすことができなかった。
例年と比べて、今年は各地の農民工が就職先を探すために家を離れる時間が繰り上げられた。陳さんと同じように、ほとんどの農民工は、一日も早く故郷を離れれば、就職先を見つけられる確率が少し増すのではないかと考えている。そのため、経済が発展している中国南部各省の駅では旧暦1月3日から次々とやって来る農民工を迎え始めた。
仕事を探す農民工
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