
コスプレの衣装、道具、ヘアグッズ
コスプレの商業性
コスプレ文化流行の文化的な特徴は、現在の青少年の心理的な欲求に適っている以外、明らかに商業的な特徴も持っている。コスプレは消費性の高い商業活動だ。その中で必要とされる服装、アクセサリ、化粧用品、道具などはすべて物質的消費だ。商業的な角度から見ると、コスプレは青少年層の消費を刺激している。そのほか、コスプレはまたアニメ・漫画、ゲーム製品に仮託した記号的な消費文化だ。このような商品を身につければ、今までとは異なったイメージや身分を表現できるので、その商品の記号的な意味はその物質的な効用よりはるかに大きい。
童さんは青いかつらをいじりながら、「今まで演じたキャラクター1セットの衣装と道具に使った金額は1000元を超え、中には2000元以上のかつらもあった」と語った。
「複雑さの程度によるが、1セットの価格は一般的に500-1000元の間で、簡単な衣装はたいていお母さんが手伝って作ってくれる。コスプレで自信が持てるようになり、家族全員が私を応援してくれている」とNaka は述べた。
コスプレ仲間でよく知られる「123工房」はコスプレの衣装、道具、ヘアグッズを販売、製作する専門のウェブサイトだ。その創始者の阿大さんは、「工房を創立したばかりのとき、最大の困難は知名度だった。しかし、国内におけるコスプレの急速な発展によって、今の商売はとてもうまくいっており、時にはさばき切れないほど注文が多いこともある」と紹介した。
周知のように、どの産業にもそれぞれの産業チェーンがあり、アニメ・漫画産業もその産業チェーンを持っている。産業チェーンの源はその背後に控える部分の発展に影響を与えるため、中国オリジナルのアニメや漫画はアニメ・漫画産業の産業チェーンの源として、必ずその産業チェーンの背後にあるコスプレに影響することになる。
「現在、中国オリジナルのアニメ・漫画はまだよく知られていないので、今のコスプレの好況はほぼ海外のアニメ・漫画に依存している。このようなコントロールされた局面から抜け出すために、中国オリジナルのアニメ・漫画をさらに発展させなければならない」とあるコスプレ経験の長いネットユーザーは語った。
「北京週報日本語版」2008年7月10日 |