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──データが示しているように、昨年、中国は日本にとって最大の貿易相手になり、日本も中国にとって三番目の貿易パートナーとなりましたが、いま、二国間貿易ではどのような分野で相互利益を実現しましたか?
先ほど触れたように、日本の企業は中国で投資するにあたって、明らかにその政策方針を変えています。ですから、中国で作って、作った製品をこの大きくなった中国国内市場で販売するというようになっています。これは中国にとっても、日本にとっても、大変重要な動きの変化だと思います。
日本から中国への直接投資は、この2、3年、20%ずつ減少しています。でも、これはあまり心配することはないと思います。というのは、大型投資、例えば、自動車、半導体、液晶産業、IT産業など、非常に大きな額を伴う大型投資が行われましたが、それが一循したわけです。投資が膨らみ、その後、一循したため、減ってきています。これは当たり前のことであって、今後また新たな投資が必ず増えていくと思います。
今後は、中国が最も期待していて、日本が非常に協力できる分野はやはり環境と省エネルギーで、この分野でどのような取り組みができるかがこれからの課題だと思います。正直言って、外の景色を見ればわかるように、空気が悪いです。日本も、1960年代はこんな空気でした。環境問題がものすごく大きな問題になりました。その後、環境への取り組みがスタートし、すでに40年の時間が経ちました。今、日本に行ったら分かるように、空気も、水も、海もきれいです。でも、ずっときれいだったのではなくて、産業が勃興したときの環境への配慮が不十分で、汚かった時期はあるのです。今の中国と同じだと思います。ですから、これには時間がかかります。1年、2年ではきれいになりません。30年、40年、100年の取り組みなのです。今から早くスタートして一歩一歩やっていくことによって、この空気も、川も必ずきれいになります。
──多くの人々は胡錦濤主席の日本訪問は中日経済貿易関係にプラスとなると見ていますが、北川先生はどう思われますか?中日両国の政治面の交流は両国の経済にどんな影響を及ぼしているとお考えですか?
胡錦濤主席の訪日は日中関係で必ずいい影響があります。2006年の10月までは、非常に残念ながら、日中の政治の関係はあまりよくありませんでした。でも、経済の関係は非常によかったのです。それで、「政冷経熱」と呼ばれたのです。でも、こんな状況が長く続くはずはありません。政治の関係がよくて、経済の関係もいいというふうにならなくてはだめなのです。
2006年10月に安倍前首相が首相に就任したら、すぐに中国へ行かれました。日中関係の膠着した政治局面を打ち破って、日中関係が低調な状態から正常な発展の軌道に戻りました。これは「氷を砕く旅」というふうに表現されました。2007年4月に温家宝総理が日本に来られましたが、大変すばらしい訪問だったと思います。「氷を溶かす旅」と言われました。2007年12月に福田首相が中国に来られまして、「春を迎える旅」と言われました。日中関係が引き続き前進することを強力に推進しました。その上で、今回の胡錦濤主席の訪日なのです。我々は大歓迎です。現在のところ、6日以降、順調に日程を消化されていて、大成功の訪問になると信じています。
北川信夫氏プロフィール
1948年4月8日生まれ。
1972年3月、神戸大学経営学部卒。
1972年4月、住友商事株式会社入社。
2007年4月、中国日本商会会長に就任。
2008年4月、住友商事専務執行役員、中国総代表に就任。
「北京週報日本語版」2008年5月30日
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