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議論に呑み込まれた圓明園

謝辰生―盲目的再建は歴史と科学に背くものである

圓明園の保護と修復について語るに際には先ず、一つの問題を明確にする必要がある。議論の渦中にある圓明園とは一体、何なのかということだ。歴史上の圓明園なのか、それとも現在の遺跡としての公園なのか。この問題から言えば、圓明園には二つの価値がある。一つは、その歴史上の価値であり、文化財保護の目的は文化財の価値を保護することにある。現在の圓明園の価値は廃墟としての価値、帝国主義侵略軍に焼き払われた文化的な価値である。これはわが国の国辱の証人であり、そこにその文化財として価値があり、最も重要なのはこの価値を保護することだ。

廃墟は歴史の重要な一部である。圓明園の国辱としての価値、廃墟としての存在は我々に過去を永遠に忘れないよう呼び覚ましてくれる。圓明園のいかなる再建にも慎重であるべきだとするのは、圓明園が輝きを再現するのは永遠に不可能であり、歴史を改ざんすることはできず、そうした圓明園を再建すれば国辱を忘れられると考えるやり方は科学的精神に背くものだからだ。現在なすべきことは、遺跡をその場に静かに横たわらせ、それを踏まえて圓明園の真実な姿をさらに研究していくことである。

浙江省横店の新たな圓明園建設は荒唐無稽であり、市民の財産を浪費するものだ。圓明園の利益は国のものであり、いかなる目的の複製、再建であれ、国の利益を害するものである。

●王道成―昔日の輝きを回復すべきである

国辱の地をそのまま残すとの意見は、圓明園の実情にそぐわないばかりか、遺跡としての保護にもマイナスである。

中国の建築芸術と庭園芸術は、中国の伝統文化の重要な一部にとどまらず、世界的にも高く評価されているからだ。庭園の建設もまさに環境、生態の整備である。圓明園の遺跡公園を建設することは伝統文化を発揚できるだけでなく、わが国の優れた建築芸術と庭園芸術を継承することにもなり、人びとの自尊心や自信、プライドを増強する上でも大きなメリットがある。西洋式建物の残骸を保護することで、屈辱の歴史を忘れないようにすることも愛国主義の教育である。

21世紀、中華民族は偉大の復興を遂げた。仮に一つのプロジェクトをもって民族の大復興の象徴とするならば、圓明園を抜きにすることはできないであろう。中国においては、圓明園ほど中華民族の300年近い命運と密接にかかわるところはないからだ。圓明園は世界的な影響を有する著名な庭園である。北京のみならず、中国、そして全世界に属するものである。遺跡を保護し、総合的に修復し、利用するならば、内外から幅広い関心が寄せられるであろう。圓明園遺跡公園の建設は、国家クラスの文化プロジェクトとして、中華民族が共有する精神的な場にすべきだ。

圓明園はどこに行くのか。各氏が意見を述べられ、様々な議論を展開する中、注目するに値する共通認識があった。「圓明園を保護するには先ず、圓明園を理解する必要がある」ということだ。客観的かつ冷静な認識こそが、圓明園を科学的に保護する起点である。中華民族の強盛と輝き、苦難と屈辱を伝える圓明園は、中国人の精神的な場であり、議論の渦中にある圓明園がこれ以上、曖昧模糊とした姿を見せることのないよう望みたい。

「北京週報日本語版」2008年4月7日

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