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ビーイング・マイセルフ──中国の“ポスト80”

 

奮闘・独立・自我 時代が彼らに与えた特権

唐 元愷

ネットユーザーの投票による「2007年・影響力を持つ“ポスト80”人物ベスト10」で、23歳の俳優・王宝強さん(後述のテレビドラマ「兵士突撃」に主演)がトップに選ばれた。アテネ五輪の男子110m障害で金メダルを獲得した劉翔さんや「ポスト80」(1980年以降に生まれた世代)の伝説的人物である25歳の作家・郭敬明さん、NBAで活躍するバスケットボール選手の新人・21歳の易建聯さんらを押しのけてのトップの座だ。そして、アメリカにしっかりと根を張って活躍する姚明さんは「圏外」となった。

「ポスト80」は、中国で特に注目を集めている世代だ。彼らには共通の特徴があり、魅力と欠点が共存していて、人々から「“代価”を惜しまず、しっかり生きている」、「後先考えず、懸命に夢を追いかけている」と、あるいは称賛され、あるいは心配されている。彼らは中国で一人っ子政策が始まったばかりの時代に生まれ、その多くは子どものころから少なくとも6人の「大臣」(両親と4人の祖父母)の庇護と寵愛を受けて「小皇帝」となり、次第に「あら捜し」をされるようになった世代で、不安定さと多様さに満ちている。さらにこれらの若者は、中国で改革・開放が始まり、働く者も働かぬ者も一律の待遇を受けるようなシステムが打ち破られた時期に生まれ、さまざまなチャンスと可能性を時代に与えられると同時に、激しい競争社会の中に身を置くことになった。

一部のネットユーザーの間で自然発生的に行われたテレビドラマ『兵士突撃』についての年齢調査では、20~30歳の視聴者が最も多かった。そしてポスト80の多くの若者が、許三多は彼らの正しい姿を伝えたと考えている。(「兵士突撃」:臆病で小心者の主人公・許三多が軍隊に入り、失敗に失敗を重ね、周りをやきもきさせる中で少しずつ成長していく姿を描く)

「僕らは決して“永遠の自己中”でもなければ、金儲けだけを考えたり過剰消費をしたりしているわけでもないし、まじめに仕事に取り組まないわけでも責任を負いたくないわけでもない」興奮気味にこう語るのは、1985年生まれの国家公務員・郝欣さんだ。

「僕らは許三多とはかけ離れているかもしれない。彼は所詮、ドラマの中の理想的人物。でも実は、僕らの多くも心の奥深くにこの尖兵と同じようなものを抱えていて、“意味のある生き方”を渇望している」。こう語る郝さんは、許三多はポスト80に対して「自分が正しいと考え、積極的な意義があることなら、歯を食いしばってがんばるべきで、たとえ苦労や困難を極めても最後には打ち勝ち、周りに理解してもらえる」と呼びかけているようだという。

夢と現実

むろん、王宝強さんのように良い結果を出したポスト80の「夢追い人」は少数派で、多くの人はその「プロセス」をより大切にしている。昨年の「全国薬局優秀店員」コンテストで3位に入賞した武漢の女性・陳明さんもそうだ。「私は少しでもよい店員になろうと思っただけで、一番優秀な店員になろうと思ったわけじゃない。それに、第1位の人が第10位の人より本当にすごいのかどうか、何とも言えないわ」と彼女は言う。

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