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「不介入」から「全面的な参与」まで ――中国の国連平和維持参加15年

 

調整措置が次々とおこなわれた

中国が国連の平和維持行動に参加する一番早いケースは1988年から始まったのである。それは中国が改革開放を実施してから初めての外交分野に反映され、最も象徴的な、メルクマールとしての意義のある1年であった。1988年という年に、中国は国連の平和維持行動特別委員会に加入し、そしてその年の12月の国連総会で正式に採択された。国連に常駐する中国の代表は国連事務総長宛ての書簡の中で、「平和維持行動はすでに国連の世界の平和と安全を守る効果のある手段となり、地域的紛争の緩和および紛争の平和的解決にプラスとなるものである。中国は特別委員会と一緒に平和維持に対し貢献することを願っている」という意思を表明した。中国の行動は発展途上諸国と先進諸国を含む各国の心から歓迎され、一致した賛同を受けた。『ニューヨーク・タイムズ』紙は、これは「中国の外交政策の重要な変化の1つ」だとし、『ザ・タイムズ』誌は、このことは「中国がこれから国際社会に融け込むとともに、安保理常任理事国の1つとしての重要な職責を果たすことを物語っている」と指摘していた。その後、中国の国連平和維持行動への参加は以下の4つの特色が見られた。まず、地域がますます広くなったことである。1990年、中国は初めて中東地域に軍事オブザーバーを派遣した。1992年には、中国は正式に初めての「グリーンベレー部隊」を結成してカンボジアに赴いて平和維持の任務を遂行した。約2年間に、中国の平和維持人員はカンボジアのために道路4本、計640キロを修復し、橋梁47基を新規架設するとともに、その他数多くのインフラ工事を完成した。2人の兵士がその中で命を捧げ、10人余りの兵士が負傷し、国連平和維持軍の行動の順調な実施を確保するために貢献した。前世紀の2000年以前まで、中国が参加した平和維持行動は10件にのぼり、延べ650人以上(軍事オブザーバー、軍事連絡オフィサー、軍事顧問オフィサーと参謀オフィサーを含む)、工兵部隊2陣延べ800人を派遣した。参加した平和維持行動にはナミビアの移行期における権力機構、国連中東停戦監督組織、イラクとクウェートに対するオブザーバー団、西サハラ特派団、モザンビーク・オブザーバー団、リベリア・オブザーバー団、シエラレオネ・オブザーバー団と東ティモール移行期の行政機構などがある。その次に、人数がますます多くなったことである。2000年に国連がミレニアム・サミット会議を開き、トップたちは国際情勢がもたらした激しい変化を考えて、国連が平和維持の度合を強化することを求めた。中国は国連の呼びかけに応えるため、派遣の規模を大きくした。2001年、中国はヨーロッパのボスニアとヘルツェゴビナに平和維持警察官190名を派遣した。2001年2月、中国はコンゴ(キンシャサ)の平和維持行動に参加し、工兵大隊1、輸送中隊2と医療分隊1を派遣した。2003年4月、中国はまた工兵中隊と医療隊248人を派遣してコンゴ(キンシャサ)における平和維持に参加した。2004年4月26日、中国はまた初めて多くの警察官をコソボに派遣して平和使命を実行させた。このほど、中国はまた平和維持部隊を派遣して戦乱が止まらないリベリアに赴かせた。その後、中国はまた平和維持部隊をハイチに派遣して平和維持任務を遂行させた。続いて、中国はまた国連の要望に応えて、温家宝総理自らの認可を経て、レバノンに1000数人からなる平和維持部隊を派遣することを決定した(後に国連が地元政府の受容能力に限りがあると伝えてきたこともあり、中国は300数人の平和維持部隊を派遣した)。これまでのところ、中国は国連安保理常任理事国の中で平和維持部隊を最も多く派遣した国家の1つであり、上位2にランクされている。第3に、国際社会から幅広く、高く評価されていることである。中国の平和維持人員は気候条件が劣悪で、政治環境が危険であるなどさまざまな状況のもとで、奮闘精神と命を捧げる精神(いくつかの将校が大切な命を捧げた)、地元の民衆と仲よく付き合う人道主義の気持ち、および友軍部隊との協力精神を示した。これらすべては、国連平和維持軍と国際社会から高く評価されている。多くの西側のメディアは、「中国の平和維持部隊は国連平和維持軍の中ではりっぱな訓練を受けた、最もエネルギッシュな部隊の1つである」と伝えている。 第4に、訓練基地を創設したことである。国連の平和維持行動によりよく参加するため、中国は江蘇省の南京市と河北省の廊坊市に平和維持人員訓練基地を創設した。この2つの訓練基地で、関係者は厳格な訓練を経なければならないことになっている。外国語のほか、また関係者に対し緊急状況での応対能力の訓練をおこない、ロジスティック能力の訓練、紛争防止能力の訓練および友軍部隊と協調的に付き合う能力の訓練などが行われているのである。

 

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