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政府白書  
中国の民主政治建設

中華人民共和国国務院報道弁公室

2005年10月 北京

前書き

民主は人類の政治文明が発展してあげた成果であり、世界各国人民の普遍的な要求でもある。各国の民主は外部から押し付けられたものではなく、国内で生まれたものである。

中国の近代以来の歴史を振り返ってみると、中国人民は民主を獲得するため、たゆまずに闘争し、困難に満ちた模索を行ったが、中国共産党の指導下においてのみはじめて主人公になる権利を真に獲得したのである。中国人民は得るのに容易でなかったこの民主の成果を非常に大切にし、断固として守っている。

国情が異なっているため、各国人民の民主を獲得し、発展させる方法はまちまちである。中国共産党と中国人民は自国の国情に基づいて新民主主義革命を行い、新中国成立後、社会主義の初級段階の実際から出発して、自国の特色をもつ社会主義民主を実行している。数十年来の実践が立証しているように、中国人民は自らで選んだこの民主政治発展の道を歩み、主人公になる願いを実現させたばかりでなく、しかも中国を現代化した社会主義強国に建設するという共通の理想をちくじ実現させている。

中国の特色をもつ社会主義民主はたえず健全になり、完備し、発展している。1970年代末に改革・開放政策を実行して以来、中国は経済体制改革を深化させると同時に、確固として揺ぎなく政治体制改革を推し進めており、そのため中国の民主制度はたえず健全になり、民主の形式は日増しに豊富になり、人民は主人公になる権利を十分に行使している。中国の特色をもつ社会主義の民主政治建設は時代とともに前進し、あふれる生気と旺盛な活力をたえず現している。

一、国情にかなった選択

人類の数千年の政治文明史は、次の道理を繰り返し実証している。一つの国がどのような政治制度を実行し、どのような民主の道を歩むかは、その国の国情にかなう必要がある。中国の社会主義の民主政治は、中華民族が数千年来それに頼って生存、発展してきた広大な沃土に根を下ろし、中国共産党と中国人民が民族の独立、人民の解放、国家の富強を獲得するために行う偉大な実践の中で生まれたもので、中国の国情と社会進歩の要求にかなった選択である。

中国は五千年の文明史があり、古代エジプト、インド、バビロンの文明と並び称せられるさん然たる文明をもっており、人類の発展と進歩に重要な貢献をした。中華民族は勤勉、勇敢、聡明な民族であり、その歴史の古いことと文化形態の整っていることは、世界に公認されている。

中国は長い封建社会の時代を経てきた。1840年以後、西側の資本主義列強は次々と中国侵略戦争を起こしたが、封建支配階級が腐敗衰微のため、中国は次第に半植民地・半封建社会に陥ったのである。その後の110年近くの間に、中国は世界のほとんどすべての帝国主義国の略奪の対象になった。中華民族は重大な危難に陥り、外部では帝国主義に侵略され、国内では封建主義の抑圧を受け、人民には民主的権利がまったくなかった。国家と民族の運命を変えるため、中国人は一代また一代と奮起して反抗し、前の者に続いて勇敢な闘争を行った。 

国家を滅亡から救い生存をはかる運動の中で、中国の一部の先覚的な人は国家と人民を救う道を探し求めるため、目を西側に向け、中国でブルジョア民主主義革命を起こした。1911年、中国の民主主義革命先駆者孫文氏の指導する辛亥革命は、2000年余りにわたって中国を統治した君主専制制度をくつがえした。しかし、辛亥革命後に、議会制、多党制など西側の民主制度のパターンをまねて樹立したブルジョア共和国は、中国人民の独立、民主を要求する切実な願いを実現させず、まもなく内外の各種反動勢力の衝撃を受けて失敗に終わった。当時人びとは悲憤し、「無数の人が命をなくし、血を流したが、手に入れたのはにせの共和でしかなかった。哀れなもんだ」と感嘆した。中国人民は依然として抑圧され、奴隷のように酷使され、搾取される悲惨な境地に置かれていた。中国の活路はどこにあるのか。中国人民は暗黒の中でそれを考え、模索し、そのために奮闘した。

中国人民は困難で曲折した模索と闘争を通じて、ついに中国で西側の資本主義の政治制度をそのまま踏襲するのは通じない道であり、国家を滅亡から救い生存をはかり、帝国主義と封建主義に反対する歴史的任務を成し遂げるには、新しい思想と新しい理論で中国革命の新しい道を切り開き、真新しい政治制度を確立しなければならないことを認識した。中国人民を指導してこの新しい道を探し当て、新しい制度を確立することは、歴史的に中国共産党の重任になった。1921年、民主と科学的思想の洗礼を受けた先進的な知識人は、マルクス・レーニン主義を中国の労働運動と結びつけて、中国共産党を創立した。その時から、中国共産党の指導の下で、中国革命は帝国主義、封建主義、官僚資本主義に徹底的に反対する新民主主義の発展段階に入り、28年にわたる勇敢で堅忍不抜な奮戦を経て、最後に民族独立と人民解放を実現させた。

中国労働者階級の前衛隊であり、同時に中国人民と中華民族の前衛隊でもある中国共産党は創立した時から、人民民主の実現と発展を自らの任務としている。中国共産党が人民を指導して革命を行う目的は、少数の人ではなくて大多数の人の民主を実現させることにある。中国共産党は創造的にマルクス主義の普遍的真理を中国革命の具体的実際と結びつけ、前後して「労農民主」、「人民民主」、「新民主主義」などの民主の概念を打ち出し、マルクス主義の民主政治理論をたえず豊富にし、発展させるとともに、前後してストライキ労働者代表大会、農民協会、労農兵代表ソビエト、参議会、各界人民代表会議などの実践と組織形態で、中国の国情にかない、人民が主人公になるのを保障できる民主政治の実現形式をつくり上げた。これらは当時の国民党の支配制度と鮮明な対照をなし、人民の願いを表すとともに人民の支持を得た。

1949年9月、新中国成立直前に開かれた中国人民政治協商会議第1期全体会議は、中国共産党と各民主党派、人民団体、無党派民主人士が民主の原則にのっとって建国の大計を共同で協議する重要な会議であり、新中国の国家制度と政権の組織形態を確立した。会議で可決された暫定憲法の性格をもつ「中国人民政治協商会議共同綱領」は、「中華人民共和国は新民主主義つまり人民民主主義の国家であり、労働者階級が指導し、労農同盟を基礎とし、各民主階級と国内各民族と団結する人民民主主義独裁を実行する」、「中華人民共和国の国家政権は人民に属する。人民が国家権力を行使する機関は各クラス人民代表大会と各クラス人民政府である」とはっきり規定している。1949年10月1日の中華人民共和国成立は、中国人民が中国共産党の指導の下で新民主主義革命の偉大な勝利を収め、中国人民の政治的地位に根本的変化が生じたことを示している。その時から、中国人民は真に主人公になり、国家、社会、自らの運命を握るようになった。新中国の成立で、中国は2000余年続いた封建的専制政治および近代以来西側の民主政治のパターンをそのまま踏襲した失敗の試みから新しいタイプの人民民主政治への偉大な転換を実現させた。

新中国が成立してまもない1953年に全国の範囲内で中国史上初めての空前の規模の普通選挙が行われ、人民は自らの代表を選挙することを通じて主人公の権利を行使し、下から上へと各クラスの人民代表大会を開いた。1954年9月の第1期全国人民代表大会第1回会議の開催は、人民代表大会制度が全国の範囲内で正式に確立されたことを示している。それ以前に全国人民が広く討論し、同会議で可決された「中華人民共和国憲法」は、労働者階級が指導し、労農同盟を基礎とする人民民主主義独裁の国家制度と人民代表大会の政体制度を中華人民共和国の根本的政治制度として確立するとともに、中華人民共和国のすべての権力は人民に属する、人民が権力を行使する機関は全国人民代表大会と地方各クラスの人民代表大会である、全国人民代表大会、地方各クラスの人民代表大会およびその他の国家機関は、一律に民主集中制を実行すると明確に規定している。

人民代表大会制度の確立と「中華人民共和国憲法」の公布と実施は、中国人民の主人公の権利行使に信頼できる制度上の保障と憲法の拠り所を与えた。1956年に入ると、中国の圧倒的多数の地区で、生産手段私有制に対する社会主義的改造と新民主主義から社会主義への移行が基本的に完成し、社会主義の基本的制度が確立され、中国史上最も広く最も深い社会変革が実現した。しかし、新中国の民主政治建設は模索する中で回り道をしたこともあり、特に「文化大革命」(1966~1976年)の重大な誤りは、中国の民主政治建設に重大な挫折を経験させ、沈痛な教訓を残した。

1970年代末に改革・開放政策を実行して以来、中国共産党はプラスとマイナス両面の歴史的経験を真剣に総括し、人民を指導して社会主義の民主政治建設の新しい時期に入った。この新しい時期では、民主がなければ、社会主義はなく、社会主義の現代化がない、社会主義法制を強化し、民主を制度化、法律化させなければならない、法によって国を治め、社会主義法治国家を建設する、社会主義の民主政治を発展させ、社会主義の政治文明を建設する、共産党の指導、人民の主人公化、法による国家管理の有機的統一を堅持する、人を本とし、人民のために執政し、社会主義の調和のとれた社会を構築するなどは中国共産党と全国各民族人民が社会主義の民主政治を完全なものにし、発展させる共通の認識と前進の指針になった。

 

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