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文献・資料・法律・法規  
2006年 中国の宇宙航空事業

宇宙技術

1、人工衛星。過去の5年間に、類型の異なる人工衛星を22個自主的に開発し、打ち上げ、全体の水準を著しく高めた。初歩的に形成された4つの衛星シリーズを基礎として、帰還式遠隔探査衛星シリーズ、「東方紅」通信放送衛星シリーズ、「風雲」気象衛星シリーズ、「実践」科学探査・技術実験衛星シリーズ、「資源」地球資源探査衛星シリーズ、「北斗」航空誘導位置測定衛星シリーズという6つの衛星シリーズが発展し、形成された。このほか、海洋衛星シリーズがまもなく形成され、「環境・災害モニタリング予報小型衛星星座」計画の実施が急がれている。多くの新型高性能衛星の有効搭載量の開発に成功した。各種応用衛星の運行業務が初歩的に開始し、そのうち「風雲一号」と「風雲二号」気象衛星が世界気象機関(WMO)によって国際業務気象衛星シリーズに組み入れられた。地球静止軌道に乗る大型衛星公共プラットホームのカギとなる各種技術は重要な突破をとげた。大容量通信放送衛星の開発は段階的な成果をあげ、微小衛星の開発と応用は重要な進展をとげた。

2、運搬ロケット。過去の5年間に、自主的に開発した「長征」シリーズ運搬ロケットによる衛星打ち上げは24回連続して成功し、運搬ロケットの主な技術性能と信頼性が著しく高くなった。1996年10月から2005年末にかけて、「長征」シリーズ運搬ロケットの打ち上げは46回連続して成功した。新しい世代の運搬ロケットの多くのカギとなる技術は重要な突破をとげ、推力120トン級の液体酸素・石油エンジンと推力50トン級の酸水素エンジンの開発は順調に進んでいる。

3、宇宙航空器発射場。酒泉、西昌、太原の3つの宇宙航空器発射場の建設は新しい進展をとげ、総合的な実験・打ち上げ能力を高め、各種の運搬ロケット、人工衛星、実験用無人宇宙船、有人宇宙船の打ち上げ任務をたびたび完成した。

4、宇宙航空の観測・制御。宇宙航空観測・制御ネットの全体的機能はいちだんと増強され、広げられ、各種の軌道に乗る人工衛星、実験用無人宇宙船、有人宇宙船の打ち上げ・軌道運行・帰還着陸を観測・制御の面から支持した。

5、有人宇宙飛行。1999年11月20日と21日、中国は最初の実験用無人宇宙船「神舟」号の打ち上げに成功した。その後はまた3機の実験用無人宇宙船「神舟」号の打ち上げと回収に成功した。2003年10月15日と16日、有人宇宙船「神舟5号」を打ち上げ、回収し、中国初の有人宇宙飛行に成功し、有人宇宙飛行の基本的技術を突破し、世界3番目の有人宇宙飛行を独自に行う国となった。2005年10月12日から17日にかけて、有人宇宙船「神舟6号」は「2人5日」の有人宇宙飛行を実現し、初めて人による宇宙科学実験を行い、有人宇宙飛行の分野でいま一つの重要な成果をあげた。

6、宇宙の深層探測。月面探査プロジェクトに関する事前研究を行い、プロジェクトを実施し、重要な進展をとげた。

宇宙応用

1、衛星による遠隔探査。衛星による遠隔探査の応用分野と規模をたえず拡大し、多くのカギとなる応用技術の難関を突破し、基礎施設を強化し、応用システムの技術レベルと業務化運行能力を著しく高め、全国衛星遠隔探査応用システムを初歩的に形成した。国家遠隔探査センター、国家衛星気象センター、中国資源衛星応用センター、国家衛星海洋応用センター、中国遠隔探査衛星地上ステーションおよび国の関係部門と多くの省・市の衛星遠隔探査応用・論証機構を設立、整備した。光学遠隔探査衛星輻射校正場の建設を完成し、それを使用している。国内外の遠隔探査衛星を利用して、カバー範囲が広く、時間の序列が長いマルチバンド衛星の地球観測データ資源を形成し、多種の遠隔探査製品とサービスを提供している。一部の重要な分野では、衛星遠隔探査応用システムはすでに業務化運行を始め、特に気象、地質調査・鉱物探査、測量・製図、農業、林業、土地、水利、海洋、環境保全、防災、交通、区域と都市計画などの面で広く応用され、国土資源の大規模調査、生態建設、環境保全および「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に送る)、「南水北調」(南部の水を北部に引く)、長江三峡プロジェクトなど重要なプロジェクトの建設で重要な役割を果たしている。

2、衛星による通信・放送。衛星による通信・放送技術が急速に発展し、ますます広く応用され、応用産業が初歩的に形成された。2005年末現在、中国は国際・国内通信放送地球局80余カ所、衛星放送テレビアップラン局34カ所を擁し、国内の数十部門と若干の大手企業が100余りの衛星専用通信ネット、5万余りの各種VSAT(ブイサット、超小型衛星通信局)を設置した。衛星放送テレビ事業の展開と応用は、全国の放送とテレビ、特に広大な農村地区の放送とテレビの効果的なカバーの範囲を広げ、その質を高めた。衛星による通信・放送技術は「どの村でも放送が聞けテレビが見られる」プロジェクトと「どの村でも電話がかけられる」プロジェクトでかけがえのない役割を果たした。衛星による遠隔教育ブロードバンドと衛星による遠隔医療ネットは一応の規模を持つようになった。中国は国際海事衛星機構(IMSO)の加盟国として、すでに世界をカバーする海事衛星通信ネットをつくって、国際移動衛星通信応用分野の先進国に仲間入りした。

3、衛星による航行誘導と位置測定。「衛星による航行誘導応用産業化」など重要プロジェクトの実施を通じ、内外の航行誘導・位置測定衛星を利用して、衛星による航行誘導と位置測定技術の開発・応用・サービスの面で長足の進歩をとげた。衛星による航行誘導と位置測定の応用範囲と業種はたえず拡大され、全国の衛星による航行誘導応用の市場規模は2年ごとに倍増する速さで急速に伸びている。衛星による航行誘導と位置測定技術はすでに交通運輸、基礎測量・製図、プロジェクト探査・測量、資源調査、地震モニタリング、気象観測、海洋探査・観測などの分野に広く応用されている。

宇宙科学

1、太陽地球間の宇宙探測。欧州宇宙機関(ESA)と協力して、地球宇宙空間双星探測計画を実施し、欧州宇宙機関の宇宙空間探測衛星4基と共同で、世界でも初めての地球と宇宙空間の6カ所に対し同時合同探測を行い、重要な探測データを獲得した。月面と太陽系探査の事前研究を行った。

2、微小重力科学実験と宇宙天文観測。「神舟」号宇宙船と帰還式衛星を利用して、宇宙生命科学、宇宙材料科学、微小重力科学などの分野で多くの実験と研究を展開し、農作物の宇宙異変誘起育種に関する研究と高エネルギー宇宙の天文観測を行い、重要な成果をあげた。

3、宇宙環境研究。宇宙環境モニタリング・予報研究を行い、宇宙デブリに対する観測とその減少、予報の面で重要な進展をとげ、宇宙環境を実験的に予報する能力を初歩的に備えた。

三、今後5年の発展目標と主な任務

2006年、中国政府の制定した「国民経済・社会発展第11次五カ年企画要綱」と「国家中長期科学技術発展企画要綱(2006-2020年)」は、宇宙航空事業の発展を重要な地位に置いている。上述の2つの企画要綱に基づき、中国政府は新しい宇宙航空事業の発展計画を制定し、今後5年およびそれより少し長い期間の発展目標と主な任務を明確にした。国はこの発展計画に基づいて、有人宇宙飛行、月面探査、高解像率の地球観測システム、新しい運搬ロケットなど重要な宇宙航空科学技術プロジェクトおよび多くの重点分野の優先プロジェクトを実施、継続実施し、基礎研究を強化し、宇宙航空分野の多くの先端技術をあらかじめ配置し、発展させ、宇宙航空科学技術の進歩とイノベーションを速める。

 

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