(3) 大気汚染に4つの改善策
北京オリンピック開幕の日が近づき、北京オリンピックの準備模様や運営方式、環境保護などの課題も世界中の注目を浴びている。国家体育局の副局長で、北京オリンピック組織委員会の于再清・執行副主席は先日の日本訪問の際に「第一財経日報」の取材を受けた。下記はその内容。
――北京オリンピックの開催にあたり、各種の問題が出ていると思いますが、今、直面している最も大きな問題とは?
于再清:いくつかの問題を抱えているが、第一に、どのオリンピックにおいても有り得る「オリンピック反対」の声だ。海外の政府代表者や国際組織が、色々な目的や要求をもって、欧米の価値観や社会制度を中国に押し付けてくる。だが、我々の原則として、それらとは正面から争わず、各ルートや方法でその争いやリスクを解決する。オリンピックが成功に終われば、それが中国の力と誠意を見せることになるだろう。
また、環境安全問題が残されている。北京の大気汚染はみな関心のある問題だ。我々はすでに4つの改善策を打ち出し、北京の大気汚染改善を進めている。
(1)エネルギー構造を調整する。石炭ボイラーを電気、ガス、オイル等のボイラーに換える。
(2)汚染につながる企業を北京市内から移転させ、設備や技術を更新し、汚染物排出量を抑える。
(3)自動車の排ガス量を抑える。
(4)オリンピック期間中、一切の建築現場をストップさせ、環境への配慮をする。
この4つの改善策によって、オリンピック期間中の北京の大気の質は確実にレベルアップすることだろう。
「人民網日本語版」2007年11月16日 |