先般、中国国家体育局の崔大林副局長が明らかにしたところによると、中国選手は202サブ種目の498の北京五輪の出場資格を獲得し、開催までに北京五輪出場資格の総数は550-570となると見なされている。
五輪準備活動を視察する中国人民政治協商会議の委員たちを接待した際、崔大林副局長は「各種目の資格試合も重要である。もし五輪大会に出場することさえできないなら、五輪大会でのいい成績など望めないだろう。当面、中国選手は202サブ種目の498の出場資格を獲得している。開催までには550-570に達すると見なされている」と語った。
崔大林副局長によると、北京五輪の準備活動は現在、決定的段階に入り、様々な準備活動が開催期間の状態にシフトしつつある。アテネ五輪から北京五輪までの四年間の準備周期には、17種目・21サブ種目の競技規則の調整があり、史上最も多くの変化である。特に中国選手にとっての得意種目の規則調整は、中国チームの優位性を弱くすると言ってもよい。例えば、飛込みシングルスの必須種目が取り消され、予選の成績は決勝では意味を持たなくなった。卓球種目での男子ダブルスと女子ダブルスはなくなり、男子団体と女子団体となった。
中国の選手たちにとって、潜在的に優位性のある種目、また不利な種目の不安定さは、北京五輪の成績を左右する重要なポイントである。2006年レスリング世界選手権ではクラシック66キロ級の金メダルを獲得したが、2007年の世界選手権では決勝戦にも残らなかった。2006年セーリング世界選手権では、中国の女子選手は記録を更新して一位に輝いたが、2007年世界選手権での成績はわずか十位であった。
また、ホストとしての優位は逆に劣位となる可能性もある。これまでの五輪主催国がすばらしい成績を獲得したのは、主催期間に「挙国体制」を実施したからである。しかし、中国はずっと前から「挙国体制」を実施してきたので、ホストとしての優位はそれほど大きな影響あるものとは思えない。逆に、選手たちが受けている心理的プレッシャーは非常に大きなものである。そのため、五輪に向けて準備している中国選手は非常に厳しい局面に直面している。
「チャイナネット」 2007年9月28日 |