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北京週報>>社会  
重慶火鍋、国家級無形文化遺産への登録を申請

 

23日、重慶の鍋料理「重慶火鍋」の国家級無形文化遺産リストへの登録申請が正式に行われ、市内数十社の有名火鍋店社長、市火鍋協会、市商務委員会代表らが申請式の様子を見守った。重慶晨報が伝えた

重慶市火鍋協会の李徳建・会長は、「火鍋の無形文化遺産申請は、伝統的な底料(火鍋の素)の調理法、鍋道具、火鍋の食文化などを保護することが主な目的だ。重慶火鍋は3年前、市の無形文化遺産として保護の対象となった。重慶火鍋の伝統の技と火鍋文化が、大量生産体制が主流となっている中で、後代に末長く受け継がれていくよう望んでいる」と述べた。

李会長はまた、「重慶火鍋の起源は、両江(長江と嘉陵江)が交わる地点の埠頭文化で、伝統的な底料の調理法はすでに広い範囲で用いられている。ただし、底料はもちろんのこと、具材や食器も、初期の頃に比べるとかなり変わってきている」と続けた。

市火鍋協会によると、「中国火鍋の都」である重慶市は、国家への申請に続き、重慶火鍋の世界無形文化遺産への登録申請を計画しているという。

無形文化遺産とは、通常、「絶滅の危機に瀕した無形文化遺産」を意味する。一方、重慶火鍋は高い人気を博していることから、果たして「遺産」に値するのだろうか?市無形文化遺産保護センターの王海涛さんはこれについて、次のような見方を示した。

「申請するためにはいくつかの条件がある。まず、それが100年以上の歴史を有していること。次に、その伝統技術が伝承されずに絶滅の危機に瀕していること。3番目に、文化や技術などが地域に及ぼす影響力が大きいこと。火鍋の底料調理技術は、実際には受け継がれているとはいえ、それは一つの地域文化にとってシンボル的な存在だ。また、大量生産体制が主流となっている中で、伝統的な底料の調理法も変化し、次第に影を潜めている。このような状況のもと、無形文化遺産への申請条件は揃っている。」

重慶火鍋協会の関係者は、「無形文化遺産リストへの登録が決定すると、保護のための資金が獲得できるため、重慶火鍋の伝承にとって大きな利益となる。また、市政府も、伝承が危ぶまれる技術について、後継者を探し、数少ない後継者に『報酬』を出すことが可能となり、技術伝承のためのバックアップ体制が整う」と語った。

食品類の無形文化遺産申請は、杭州や長沙などの都市で早くからスタートしている。杭州の有名なシャオチー(軽食)、長沙の老舗料理店「火宮殿」の臭豆腐(発酵豆腐)・龍脂猪血(豚の血を固めたもの)・煮サンズ(こねて発酵させた小麦粉を紐状にして巻いて油で揚げたもの)・八宝飯飯、姉妹団子(甘い団子と肉入り団子)、荷蘭粉など有名なシャオチーも、無形文化遺産リストに入っている。

市火鍋協会の大まかな統計によると、重慶市内には現在、約2万の火鍋店があり、200万人以上の従業員が働いている。重慶火鍋専門店は全国に約5万店あり、スパイシーな重慶火鍋は、全国火鍋産業界で約50%のシェアを占め、全国に及ぼす影響力は非常に大きい。同協会の李会長は23日、「重慶火鍋の国家級無形文化遺産登録を実現させるためのPR活動として、今年3月22日に聖火採集式を開催し、オリンピックのように全国の有名重慶鍋店をめぐる聖火リレーを行う計画だ」と述べた。

李会長は、「韓国キムチの無形文化遺産申請では、調理技術ではなく、キムチ文化に焦点が当てられた。重慶火鍋文化の無形文化遺産申請を通して、重慶埠頭文化が生き生きと伝承されていることを世界中にアピールしたい」と抱負を述べた。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年1月24日

 

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