▽「一緒に暮らすが届けは出さない」高齢者カップルが増加
長い人生の道のりでさまざまな苦楽を経験してきた高齢者が再婚に当たり考慮する要素は若い人が結婚する時よりもずっと多くなる。結婚届けを提出するかという問題にぶつかると、多くの高齢者が「一緒に暮らすが届けは出さない」という道を選択するという。
北京のある結婚相手紹介所の責任者・劉素霞さんは取材に対して、「結婚相手を探しに来る人のうち、高齢者が20%を占めている」と紹介。それでも、「一緒になるカップルもたくさんいるが、結婚届けを出すカップルとなると数えるほどしかいない」という。
北京で配偶者として一緒に生活している高齢者カップルのうち、結婚届けを出していないカップルが60%を占めているという統計もある。天津でもその数は50%に達している。
多くの高齢者カップルが一緒に暮らすが届けは出さない理由について、ある恋愛専門家は▽再婚後の扶養費用、財産分与など経済的問題を避けるため▽子供の反対など感情的な問題を避けるため▽同居することで、届けを出すかどうかに関する決定を双方とも後伸ばしでき、十分に考える時間ができる---の3点を挙げる。
しかし、同じ釜の飯を食べているにもかかわらず、届けを出さない高齢者カップルが増加している現状について、法律関係者は「法律的保護を受けられないなど、多くの危険が潜んでいる」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年10月24日
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