中国衛生部疾病予防抑制局の孔霊芝副局長は10日の記者会見で、高齢者衛生関連事業について説明した。人民日報海外版が報じた。
孔副局長によると、2010年末の時点で、中国の高齢者人口(60歳以上)は1億7800万人に達し、総人口の13.26%を占めるに至った。65歳以上の高齢者人口は1億1900万人、総人口の8.9%。中国は、1億人以上の高齢者を抱える世界で唯一の国だ。
中国の高齢化の特徴として、▽高齢者人口の数が多い▽増加スピードが速い▽年齢が高齢化している---などが挙げられる。これらの特徴に応じて、高齢者の疾病罹患率・絶対数はいずれも上昇傾向にある。高齢者の主要な慢性病のうち、罹患率が高いのは順次、高血圧症、脳血管疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ性関節炎、虚血性心臓病。
衛生部は2009年、高齢者健康管理事業を国家基本公共衛生サービスに組み込み、「国家基本公共衛生服務規範」を制定し、疾病の予防・抑制に関する知識普及活動に着手した。住民健康記録システムの構築をベースとして、65歳以上の高齢者を対象とした健康診断、補足検査、健康指導を毎年無料で実施している。また、老人性高血圧や糖尿病と診断された患者については、規範管理を行い、健康診断で異常が認められた高齢者には、定期的に再検査することを提案している。2012年6月末の時点で、健康管理システムに組み入れられている65歳以上の高齢者は9712万2千人に達した。規範管理の対象となっている高齢高血圧患者は6612万6千人、糖尿病患者は1813万人。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年10月11日
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