鉱業・資源多国籍グループのリオ・ティント中国地区元首席代表の胡士泰・容疑者が22日に姿を見せると、既にやせ細っていた。昨年7月5日に拘留されてから既に半年、胡容疑者と他のリオ・ティント社員3人、王勇・容疑者、葛民強・容疑者、劉才魁・容疑者は上海市第一中級人民法院(地裁に相当)第一法庭で、「非国家業務人員収賄、商業機密侵犯の疑い」で審理された。「西安日報」が伝えた。
胡士泰・容疑者らリオ・ティント社員4人は、職務上の地位を利用、他人の利益獲得を図り、幾たびにもわたり請求あるいは国内鉄鋼企業数社から巨額賄賂を不法に受け取っていたとされる。さらに4人は賄賂およびその他不正手段を通じ、国内鉄鋼企業の商業機密を複数回にわたり詐取、関連鉄鋼企業に深刻なダメージを与えた。
信頼できる情報筋によると、22日の審理の中で起訴状は、胡士泰・容疑者の収賄額は646万元以上、葛民強・容疑者の収賄額は694万元以上、劉才魁・容疑者の収賄額は378万元以上、王勇・容疑者に至っては収賄額7500万元以上となり、計9218万元と告発した。
贈賄側の多くは中小民営鉄鋼企業、貿易会社で、山東日照鋼鉄といった有名民営鉄鋼企業も含まれ、廉価な鉄鉱石を獲得していた。「実際には、以前からリオ・ティントと中小鉄鋼企業は臨時の長期契約を締結していたとの情報は確実だった」ウェブサイト「我的鋼鉄網」アナリストの兪連貴氏は語る。胡容疑者らは大型鉄鋼企業から商業機密を盗み取り、同時に中小鉄鋼企業からの収賄で長期契約を獲得する悪徳を働いていた。「とりわけ昨年、リオ・ティントは中小鉄鋼企業に力を貸し中国鉄鋼連盟を崩壊させようとしていた」。
「人民網日本語版」2010年3月23日 |