中国人力資源と社会保障省の楊志明次官はこのほど、中小都市と鎮を重点として、都市部で就職、定住した出稼ぎ農民を対象に、現地戸籍への変更を認めていく方針を明らかにした。
楊次官はこのほど開かれた出稼ぎ農民に関する作業会議で、「戸籍改革制度を推進するため、中小都市の戸籍制度を緩める。それにより、都市部で就職、定住した出稼ぎ農民を対象に、現地戸籍への変更を認め、都市住民と同様の権利と義務を有するようにする」と述べました。その上で、「各地方は県域経済やインフラ整備を推進するとともに、小都市の起業環境と居住環境を改善し、総合的なキャパシティーを高めることにより、出稼ぎ農民とその家族の定住を促す必要がある」との考えを示した。
また、楊次官は「現在、出稼ぎ農民の権利侵害に関する各種の問題は依然として根深い。給料支払いの遅延や労働条件の悪さ、雇用契約を結ばず労働させている状況、などを重点的に取り締まるべきだ」と述べた。
「CRI」2010年3月7日 |