「国家中長期教育改革・発展計画綱要」職業教育戦略専門チームの馬樹・副主任は3日、「都市部では、約1千万の就業ポストが毎年新しく増加しており、うちホワイトカラー職の新規増加数は約250万だ。今年、630万人が大学を卒業するが、このうち6割にあたる約380万人がホワイトカラー職に就けない見通しだ。この現状に対応するため、中等(普通高校および職業高校)の大々的発展が急務となっている」と述べた。
中国における就業の促進、国民生活の改善、「三農」問題(「農業」の低生産性、「農村」の荒廃、「農民」の貧困)の解決、労働の需給アンバランス緩和はいずれも、人口13億という基本的国情から見て、職業教育の大々的発展がその鍵を握っている。人口が多く、人口の底辺が薄く、国民1人当たりの資源が少なく、発展状況がアンバランスであるといった基本的国情が原因で、都市化プロセスにおける働き口の絶対的不足がもたらされている。ホワイトカラー職は特に不足しており、国内都市部における就業ポストの年間新規増加数を1千万として、産業構造と就業構造によって計算すると、伝統的なホワイトカラー職はわずか4分の1しかない。つまり、ホワイトカラー職は新規就業ポストの4つに1つで、推計約250万となる。今年の大学新卒630万人のうち、ホワイトカラー職に就けるのはわずか380万人の見通し。就業を促進し、国民生活を改善し、労働の需給アンバランスを緩和し、農業と農村労働力の品質問題を解決するためには、中等職業教育の大々的発展が最優先課題となっている。
「人民網日本語版」2010年3月4日 |