新疆ウイグル自治区では、約6ヵ月に及んだ通信規制後、29日早朝から、人民網と新華網の一部閲覧が可能となった。自治区はまた、状況に応じ、他のウェブサイト閲覧、インターネット業務、携帯電話ショートメッセージ、国際長距離電話業務を段階的に復活させる方針という。「中国新聞社」が伝えた。
新疆ウイグル自治区人民政府新聞(報道)弁公室の28日付公告によると、「段階を追って開放を進める」原則にのっとり、2009年12月28日から、通信関連業務を徐々に復活させ、通信に対する経済社会発展の需要を満たし、各民族の日常生活に便宜を図るという。
公告によると、ウルムチ「7.5」事件発生後、自治区政府は、事態の早急な沈静化と安定化を図る目的で、インターネットや携帯電話ショートメッセージなどの通信手段に対して部分的な規制を実施した。時期を得た果敢な通信規制措置の実施は、事件の有効処理や自治区の安定維持のために重要な役割を果たしたことは、紛れもない事実である。その一方で、自治区の正常な生産生活に対し、少なからぬ不便さももたらされた。しかし、各民族の人々は、社会の高度な安定を守るための措置に対して、理解と支持を示した。
新疆ウイグル自治区通信管理局の楊茂発局長は、「自治区内ユーザに人民網と新華網のサイト閲覧が一部開放されたことで、彼らがこれら2つのサイトによって国家政策を理解し、報道関連情報を得ることが可能となった」とコメントしている。今後、実情に応じて、訪問件数の多い重要商業サイトへの自治区内ユーザの訪問や、自治区内の天山網への区外ユーザの訪問を段階的に開放する方針という。また、電子メール業務に対する多くの人々のニーズを考慮して、メール送受信件数の多い自治区内ユーザに対する電子メール業務を条件付きで徐々に開放する。
通信規制の開放措置は、段階別に進められるため、28日以降も、通信業務が復活しないままで、正常な使用ができないものもある。公告は、これに対する住民の理解と支持を求めており、自治区全体の安定状況と経済社会の発展状況を総合的に考慮して、各通信関連業務の全面開放に向け、段階的に進めていく方針。
「人民網日本語版」2009年12月30日 |