上海世界博覧会事務協調局(上海万博局)の陳先進副局長は29日、来年開催される中国上海世界博覧会入場券の販売数が、今年末までに1600万枚を上回る見通しだと明かした。
上海万博は2010年5月1日から10月31日まで開催される。半年間の会期中、延べ7千万人の来場者を見込んでいる。入場券の販売がスタートした今年3月27日以来、前売り第1期・第2期の累計販売数は、1440万枚に達した。
陳副局長のよると、国内からの来場者には、1年あるいは数カ月前から万博見学の計画を立てるという習慣がないため、万博入場券の販売状況は、出だしが「やや緩慢」だったという。しかし、年末が近づくにつれ、団体・個人とも売れ行きは日ごとに好調に転じた。特に12月下旬に入ると、1日当たりの販売数は急増、販売店の中には売り切れる店も出た。
上海万博局がある権威機関に委託して実施した調査によると、半年に及ぶ万博会期中の客足の分布は不均衡と予測される。半年の来場者数分布には「W」形が現れ、来場者数は5月、7月、8月、10月がピーク、6月と9月が底となる見通し。
陳副局長は、予想される来場者ピークデー(指定日)として、2010年5月1日?3日、10月1日?7日、10月25日?31日を挙げ、入場券の販売数を特に制限する方針だと語った。また、入場券を求める人々が日ごとに増加している状況に対応するため、2010年1月1日から4月30日の前売り第3期には、従来は万博会期中に販売を予定していた一部の指定日入場券を事前販売する計画という。
上海万博前売り第3期も引き続き、中国電信(チャイナテレコム)、中国移動(チャイナモバイル)、中国郵政、交通銀行の四大代理店が、国内販売所5300カ所で、携帯電話を使った「ケータイ入場券」などの新型入場券の販売も徐々に取り扱っていく。また、上海市内の一部スーパーマーケットも入場券販売所を設置する可能性が高く、「ネットワーク化」された販売モードが確立される見通し。
上海万博局は、客足をより合理的に誘導する目的で、団体見学やイブニングチケットなどのオプショナルを企画している。このうち、イブニング入場券は、開幕後に発売予定で、価格は1枚90元。上海現地住民がアフターファイブに万博に来ることを狙いとしている。
「人民網日本語版」2009年12月30日 |