北京市教育委員会が20日明らかにしたところによると、北京では来年から、大学が外国籍留学生を受け入れる際、学生の国籍証明書類に対して審査を行う。中国に留学する外国籍学生についてはすべて、外国パスポートあるいは国籍証明書の有効期限が4年以上あり、且つ国外に実際に居住していた期間が2年以上あることとする。これまで、大学が留学生を受け入れる際には国籍証明書類に関して明確な期間期限は設けていなかったため、政策のすき間を悪用する「ニセ留学生」が大学に入学していた。
教育部がこのほど発布した関連文書規定によると、来年から、中国へ留学する申請者は外国パスポートあるいは国籍証明書の有効期限が4年以上あり、且つ過去4年間(入学年度の4月30日より前)の国外での実際の居住期間が2年以上ある記録を所持していることが義務付けられる。ただし実際の国外居住期間が満9カ月以上であれば1年とみなされ、出入国ビザ発給対象となる。
大学への留学生の国籍証明書類の有効期限に対して要求を設定するのは初めてであり、今回発布された文書は、2000年に同部が発布・施行した「大学外国学生留学受け入れ規定」の補充となる。前回の規定では、留学生の国籍証明書類の有効期限に関して明確な要求を掲げておらず、政策にすき間が生じており、「ニセ留学生事件」が頻発していた。
「人民網日本語版」2009年12月21日 |