「ホワイトハウス・シアター買収に伴う所有権譲渡式」が14日、米ミズーリ州のHogan Land Title Companyで行われた。中国企業による初の米国劇場買収は、中国の芸術が長期にわたり米国の舞台で演じ続けられてきた成果を示すものと言える。
中国港中旅集団傘下の天創国際演芸制作交流有限公司(天創公司)が買収した「ホワイトハウス・シアター」は、ミズーリ州ブランソン市にあり、客席数は1200席。
天創公司の曹暁寧・総経理は、「ホワイトハウス・シアターの買収は、中国文化産業の『走出去(海外進出)』における新モードを開拓し、中国の芸術作品の海外進出の足かせとなっていた難題を打ち破るものだ」とコメントしている。以下、曹総経理の談話内容。
ブランソン市は、ニューヨーク・ブロードウェイとラスベガスに続く全米で3番目に大きい「劇場の町」であり、米国カントリーミュージックと演劇を売り物にしたレジャー観光地でもある。ブランソンの演劇市場は極めて発達しており、市内の劇場数は50件以上、年間の公演回数は計100回以上、年間の観光客数は延べ700万人に上る。天創公司がホワイトハウス・シアターの買収を決めた一番の理由はここにある。
米国経済の落ち込みが、演劇市場の不況をも招く結果となった。買収交渉の途中で、買収価格は下がり続け、最終的に354万ドルに落ち着いた。
中国演劇は長い間、海外の興行エージェントを通じて国際市場に入り、興行収入の大部分は、興行エージェントの懐に入っていた。このような状況も、中国文化の海外普及の足を引っ張る一因となっていた。天創公司はホワイトハウス・シアター買収後、海外に自社のプラットフォームを擁し、それを通じて海外長期公演を行うことで、国際演劇市場における主体性の獲得を目指している。
「人民網日本語版」2009年12月17日 |