ブラジルのジョゼー・ゴメス・テンポラン保健大臣は10日、在ブラジル中国大使館で、「ブラジルは中国と共に医薬や保健分野で協力を行うことを非常に重視し、ブラジルにおける漢方医薬の発展を奨励している」と述べた。
ブラジルで漢方医学を学ぶ学生との交流会では、まず学生代表らが漢方医学を学ぶにあたっての困難や要望を伝えた。テンポラン保健大臣はそれに対して、「ブラジル人の人々が中国やそのほかの国に行って医学を学べるよう政策的な後押しをしていく」と語った。
現在、漢方医薬に対するブラジル国民の認識はお灸だけに止まっている。そればかりか、ブラジルの医薬体制と漢方医薬のそれには大きな隔たりがあり、薬材も乏しいため、ブラジルにおける漢方医薬の発展は限界がある。
一方、ここ数年、ブラジルでは、中国の薬品や医療設備が人気を呼んでいる。この分野で、中国はブラジルの2番目の貿易相手国となっている。これについて、テンプラン保健大臣は、「安くて効果のある漢方医薬を導入することで、公共医療の改善や保健分野の歳出削減といった目標をブラジルが達成できるよう願っている」と述べた。
「CRI」2009年12月11にち |