本誌記者 陳 ラン
ロマンチックで夢見がち、それは魚座生まれの人の典型的な特徴だ。今年47歳になる北京市通州漷県馬務村の農民、呉玉禄さんはそんなことはまったく知らないかもしれないが、3月17日生まれの彼は、確かに骨の髄から「魚座」的な性格に任せて、機械の発明をとことんやり抜いてきた人物だ。1986年に初めての「わが子」となるロボットを世に出してからこれまで、呉さんはすでに33人の「わが子」を「生み出した」。
「私がつくってきたのはみな異なる機能を持ったロボット。壁をよじ登るもの、とんぼ返りを打つもの、家事をこなすもの……それぞれが各自の長所を持っている。いま出来上がったばかりの呉33号は定期的に病人の身体の向きを変えるし、囲碁・将棋をする呉34号はすでに半分が完成している」。呉さんは呉32号が引くリヤカーに乗って誇らしげにこう語り、さらに「数日後にはこの子たちが農民科学技術発明品の代表として、石家荘で神舟7号と一緒に展示される。私はただの普通の農民だが、こんな機会を持てるなんて光栄の極みだ」と付け加えた。
“呉32号”は人と同じ大きさで、「目」も「口」も動くほか、声も出せ、「こんにちは。私は車引きのロボットです。私の父は呉玉禄です。今、父を乗せて散歩しています。ありがとう」と
呉さんが自分で録音した自己紹介を行う。(写真・石剛)
|