北京では現在、従来型の工業に代わり、ITやバイオ医薬といった新たな業種が職業病の多発地帯となっている。「北京日報」が伝えた。
衛生部は9日、1957年に14種だった中国での職業病の種類が、現在は115種と、50年間で8倍に増えたことを明らかにした。ただし、職業病の変化が加速しているため、パソコンシンドロームなどの、次々に現れる新たな職業病は、まだ法定職業病に認定されていない。
中国での職業病の種類は現在すでに、10カテゴリー・115種類にまで拡大。放射性腫瘍、鉛・鉛化合物中毒、熱中症、高山病、炭疽、騒音による難聴などが含まれる。北京では、IT、バイオ医薬、マイクロエレクトロニクスといったハイテク産業の飛躍的な発展に伴い、職業病の患者層にも徐々に変化が起きている。職業病を引き起こす要因は、かつては粉塵や重金属が中心だったが、現在では騒音、マイクロ波、高周波、電磁場、高分子化合物汚染など、多様化が進んでいる。
新しいタイプの職業病も後を絶たない。北京での最近の調査によると、ディスプレイに向かったり、現代的なインテリジェントオフィスで働く人の増加にともない、日常的にパソコンを使用する人の60~70%が視力低下、70~80%が眼精疲労の症状を示しており、緑内障を誘発するおそれすら指摘されている。
「人民網日本語版」2007年10月11日 |