1日北京で開かれた中国医薬分野に関する中仏企業フォーラムで、フランスのドゥースト・ブラジー外相は「中仏両国は漢方薬成分の選別や量化などの研究で協力する」と語り、同日、両国は「中国医薬分野における協力協定」に調印した。
協力は入札方式を採用。基礎や臨床、製薬などの研究や工業化生産、薬品の標準化は両国の科学研究機関や企業に委ねる。規模、方法両面から中国がこの分野で西側とこれほどの協力を展開するのは初めて。
ブラジー外相は「実際、フランスにも草薬を医療に使用する伝統がある。19世紀以前には中国と同じように草薬の研究をしていたが、その後に西洋医学に転換した。中医学は世界範囲で応用されている実力があるが、安全と有効性、現代的という3つの基本的要素を備えていなければならない。この面で、西洋医学と互いに補完し合うことができる」と指摘した。
中仏協力の重要な意義は、西洋医薬の科学的原理を中国医薬に融合させると同時に、中国医薬にある特性と多様性を残すことで服用を至便にすることにある。なかでも安全と品質の指標を現代的な製薬の基準に導入することが最も重要だ。協力プロジェクトに参加するのは、いずれも両国の有名な医学大学や重要な研究機関など。
これまで中国は医療・衛生面で約70カ国と協力協定を締結してきた。
ブラジー外相は「フランスの国民は中医学に興味を持ち、接触したり理解したりし始めた。われわれ政府の役割は国民に中医学をより多く理解してもらうことだ」と強調した。
「北京週報日本語版」2007年3月7日
|