Imprimer cet article

Commenter cet article

その他  
最新の恐竜化石から推測

奇台県の化石

奇台県はジュンガル盆地の東端に位置し、区都・ウルムチから約370キロ。広大なゴビには赤褐色をしたジュラ紀の堆積岩の丘が連綿と続いている。ここはかつて恐竜の楽園だった。専門家の推測では、今から1億8000万年から7000万年前まで、この一帯は湿度が高く、森林が生い茂り、水草が豊かな湖で、恐竜の生息には非常に適していた。1920年代から現在までに、南部の約2平方キロの範囲内で恐竜の化石が数多く発見され、「世界第二」といわれる化石も出土した。測定で、少なくとも200体近くの化石が埋まっていることが確認されている。

今回は「アジア最大」の化石が出土したが、専門家を遺憾に思わせたのは、完全な頭骨が見つからなかったことだ。新疆ではかつてほぼ完全な形の頭骨が4個発掘されたことがあるが、いずれも肉食恐竜の化石で、竜脚類の草食恐竜のものは見つからなかった。草食恐竜の頭骨は比較的薄くてもろいため、完全な形で残ることはめったにないからだ。その他の原因としては(1)頭骨は首と分離した後に水に押し流されてしまった(2)首の曲がり具合から、頸椎骨に圧迫されてその下に埋まってしまった――の二つの可能性が考えられる。言い換えれば、完全な頭骨の化石発見の希望はまだあるということだ。

卵の化石は未発見

専門家は恐竜の化石が最も集中している奇台県で卵の発掘を試みたが、現在のところ新疆では未発見のままだ。

現在の孵化動物は自ら卵を産んで孵化するが、恐竜はそれと異なり、卵を産み落とすとその場から離れ、卵は自然環境の変化に依存して孵化する。専門家は卵の化石が発見できなかった原因について(1)卵はいずれも正常に孵化した(2)気候が孵化に適していなかったため、恐竜は群れを成して別の場所に移り卵を産んだ(3)恐竜の化石はジュラ紀のものだが、卵の化石はほぼ白亜紀に属しており、当時は地質の変化が激しかったため、卵の多くは孵化しないまま地層に埋まって化石となった――の3つの可能性を示している。

専門家の間には奇台の恐竜の絶滅をめぐっていろいろな推測がある。恐竜時代の末期には、恐竜の卵をエサにする小型哺乳動物が生息していた可能性があり、何の天敵もなく、繁殖して増え続けた結果、卵が食べ尽くされて恐竜は絶滅してしまった。また、世界のほかの恐竜と同じように、6500万年前に大きな流星が地球に落ちて大爆発を起こしたために絶滅してしまった。さらに、当時、地球の気温は大幅に下がり、大気中の酸素も減少したことから、冷血動物の恐竜は寒冷な気候に適応できずにすべて凍死した――。

研究者はたゆまぬ努力を積み重ね、これまで発見したすべての手がかりを分析・検討して、絶滅の原因を説明できる様々な理論的根拠を提起している。だが、真の原因についてはまだ百パーセント正確な答えは見出せていない。

「北京週報日本語版」 

   前のページへ   1   2   3   4  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
インフレは依然、経済最大の潜在的懸念
「タイガーマザー」論争、どんな母親が優れているのか?
中国、水利整備を加速
潘魯生氏 手工芸による民族文化の伝承
特 集 一覧へ
第7回アジア欧州首脳会議
成立50周年を迎える寧夏回族自治区
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区