8月26日、新疆ウイグル自治区と寧夏回族自治区での恐竜の化石発掘でいずれも重要な発見があった。中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の科学者は、新疆のチャンジ回族自治州奇台県にある溝から、体長35メートルの竜脚類草食性恐竜の化石を発見し、マメンチサウルスであることを確認した。名実ともにアジア最大の恐竜だ。同日の午後5時30分、考古学者は1年ほど前に寧夏の霊武自治州で発掘された化石はディプロドクスであることが判明したと発表した。アジアでは初めての発見だ。
霊武ディプロドクスの化石
霊武自治州は区都・銀川市から約50キロ。ここでは8月26日までに恐竜の化石が8体発見されている。1億6000万年前の大型竜脚類恐竜の化石が見つかった大陸部では数少ない場所の一つ。化石が集中し、面積が広く、また周辺環境も破壊されておらず、保存状態もほぼ良いことから考古学的価値は高い。
ディプロドクスは竜脚類のなかでも超大型恐竜の一種。史上最長の陸生動物の一つで、首の長さはおよそ7.8メートル、尾は13.5メートル、体長は27メートル。今から約5億年前のジュラ紀中後期から白亜紀にかけて生息し、1000キロ範囲でエサを探し回るほど活動能力旺盛な動物だった。これまでは主に南半球のタンザニアやアルゼンチン、また北米で数体見つかっているが、アジアで発見されたことはない。
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