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党大会報告を読んでの感想
文=横浜国立大学名誉教授 村田忠禧  ·   2022-10-20  ·  ソース:人民中国
タグ: 党大会;中国共産党;政治
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「報告」を読んで中国の将来に希望が湧いた。とりわけ「法治中国の建設」に共感を覚える。改革開放政策を真剣に取り組んできた結果、小康社会の全面的実現が達成された今日、人々は各人の夢の実現を目指すことが可能となるが、夢は一様ではない。それが他人や公共の利益を損なうことがあってはならず、矛盾、対立が発生した際の解決の仕方なども含めたルール化が必要となる。西側の色眼鏡を通してみる中国の法治は監視と統制と思いがちだが、人々は法に反しない限り、夢の実現を目指して奮闘する自由が得られる。中国の民営企業の活発な動きにそれは見て取れる。しかし自由を得るためには遵法精神の定着が欠かせない。もちろん主体的、客観的に条件が備わっていなければならない。夢を現実化するには学習・研究が不可欠だ。  

「報告」は教育、科学技術、人材を社会主義現代化国家の全面的建設の基礎的で戦略的な支え、科学技術を第一の生産力、人材を第一の資源、イノベーションを第一の原動力と位置づけている。近年の中国の科学技術の発展は実に目覚ましい。一例を挙げると昨年6月に打ち上げられた有人宇宙船「神州12号」は7時間もかからずに宇宙ステーション「天和」とのドッキングに成功。この報道に接した時の驚きは忘れられない。アメリカやロシアはいまだに2日間は必要としている。  

「報告」で注目すべき問題提起は「全過程の人民民主」という表現である。この表現を私は不勉強のせいでこれまで知らなかった。民主選挙、民主協商、民主政策決定、民主管理、民主監督を実行することを指すとのこと。西側の民主主義は議員選出の選挙があるだけで、選挙で当選してしまえば議員たちは国民から権限を付与されたものとして、一般民衆との繋がりを持たない。中国の全過程の人民民主とどう違うのか、両者を客観的に比較研究すべきである。そうすれば互いの長所・短所が明らかになるし、互いに学びあえば双方の民主主義の改善に役立ち、相互理解が深まるであろう。  

「報告」には他にも多くの問題提起があるが、とりあえず「マルクス主義の中国化・時代化」について簡単に触れておく。  

毛沢東はマルクス主義の普遍的真理と中国革命の具体的な実践との結合を主張してきた。 今回の習近平報告では「マルクス主義の基本原理を中国の具体的現実と結びつけ、中華の優れた伝統文化と結びつけ」と中国とは言わず、中華の優れた伝統文化との結合を主張している。もう一つは「マルクス主義の中国化・時代化」という提起。「マルクス主義の中国化」はこれまでも提起されてきたが、「時代化」は初めてではないか。「新時代中国の特色ある社会主義」という提起からすれば当然だろう。時は絶えず進む。解決を要する課題も絶えず生起する。歩みを止めると時代に追い越されてしまう。進取の精神が必要だ。  

人民中国インターネット版 2022年10月20日

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