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日本人学者、第20回党大会の理念と方針を前向きに評価=西園寺一晃氏
  ·   2022-10-19  ·  ソース:中国国際放送局
タグ: 党大会;中国共産党;政治
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16日から北京で開催中の中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)をめぐり、東日本国際大学の西園寺一晃客員教授が中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに応じました。西園寺氏は、中国が二つ目の百年奮闘目標という新たなスタート地点に立った時期に開催された今大会には「重要な意義がある」と示し、大会で掲げた理念や方針などの現実的な意義を高く評価しています。


東日本国際大学・西園寺一晃客員教授

西園寺氏はインタビューの中で、「新中国の成立後、中国人民は党の指導の下に、各段階における主要な矛盾を的確に把握し、それを適切に解決することによって、更なる発展を遂げてきた」と中国共産党の執政能力を評価しました。また、中国で貧困が撲滅され、「小康(いくらかゆとりのある)」状態が実現されたことは「世界史上の快挙、奇跡だ」と讃えました。そのたうえで、党大会報告を聞いた後の感想として、「小康社会の実現は通過点に過ぎず、中国は社会主義現代化強国の全面建設という、次の百年に向けた新たなスタート地点に立った。これからが本番である。過去に経験した事のないような複雑で、難しい任務に取り組むことになるが、中国共産党は、全国人民を率いてそれをやり遂げる能力と気概、決意がある」と述べました。 

中国が世界各国とつき合う際の姿勢については、「大国の任務は、自国の建設と発展だけでなく、国際社会全体の安定と繁栄、地球規模での事柄に関心と責任を持ち、人類の生存と発展に貢献する必要がある。近現代史において、列強は自国の繁栄を他国の犠牲の上に実現してきた。その意味で、習近平主席の提唱した『人類運命共同体』の理念は、中国の未来の姿を描いたものである。それは具体的には、『共に建設し、共に成果を生み出し、共に享受する』ことを唱える『一帯一路』構想に表れており、ウインウインの考え方である」と前向きに評価しています。 

さらに、足元の世界情勢の特徴として、「冷戦構造が崩壊して30年以上経つが、今なお世界情勢は流動的で、新たな秩序確立のための『産みの苦しみ』の時期にある。覇権主義と平和主義、一国主義と多国間主義、保護貿易と自由貿易、冷戦思考と多文化共生思考の間の矛盾はエスカレートし、時に紛争を生む」と指摘しました。そのうえで、「この大転換期において、中国には平和主義、多国間主義、自由貿易、多文化共生の旗手として、国際貢献することが望まれる」と期待を寄せました。 

西園寺氏はまた、感染症や気候変動など地球的課題が人類共通の挑戦になったとして、「国際社会が協力、団結する以外、解決の道はない。人類は『地球号』という大船に乗った運命を共有する仲間である。その意味で、習近平主席が提唱した『人類運命共同体』理念は、これからの時代の指針になるだろう」という評価を示しています。

「中国国際放送局日本語版」2022年10月18日

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