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世界を変えた中国の進化と深化の10年
文=ジャーナリスト 木村知義  ·   2022-10-17  ·  ソース:人民中国
タグ: 一帯一路;GDP;政治
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中国におけるこの10年を振り返る時真っ先に浮かぶことは、中国の存在が大きくなることによって世界の「風景」がすっかり変わってしまったということである。このことの歴史的意味を知らなければ中国と世界を誤りなく捉え、認識することができない時に立ち至ったということでもある。 

中国の進化と深化の10年

中国のこの10年は、進化と深化の10年だと言える。 

経済における中国の成長、発展についてはすでに2010年にGDPにおいて世界第二の経済規模となり、2030年前後には米国と拮抗あるいは凌駕するという予測が多くの識者によって語られている。従って、経済の成長、発展はもはや「承前」の事として、時代に対する触角を研ぎ澄まし、中国と世界に目を凝らして考えてみる必要がある。すると、中国のこの10年は経済にとどまらず理念、政策はじめあらゆる分野、領域において進化と深化の道を力強く歩み続けていることに気づく。しかも片時もその歩みを止めることがない。ゆえに、そこでは新たな世界秩序にむけての胎動を予感させられるのである。 

米国主導の世界秩序の揺らぎへ 

これは中国国国内にとどまらない。例えば、なにかにつけ対決ばかりを語る米国の「立ち居振る舞い」に如実に現れている。自らの構想、発意にもとづいて自律的に動くことを忘れたかのように、ことごとく中国の動いた後を追って東へ西へと右往左往する姿を世界に晒すことになった。ASEAN諸国しかり太平洋島嶼諸国、ラテンアメリカ・カリブ海諸国しかりである。さらに、もはや度を失ったとしか言いようのない中国への「制裁」「規制」の連発である。つい先日もバイデン政権は半導体製造装置の対中輸出規制の対象を大幅に拡大する「包括的措置」を発表した。これは「中国への技術移転に関する米国の政策において、1990年代以降で最大の転換となる可能性がある」とロイター通信は伝えた。大国の威信も品位、風格も失ったこのような米国の姿を世界が目にするのは、かつてなかったことである。 

つまり、この10年は、中国のたゆまぬ進化と深化を契機として、米国一国覇権の力による支配の構図が根底から揺らぎ、多極、多様な力学が世界を突き動かす時代となってきたということである。そして、新興国や途上国をはじめ、世界の大勢はすでに「非米世界」が多数を占める時代となっている。 

「人類運命共同体」と「一帯一路」のダイナミズム 

この歴史的な大転換の最大の誘因は、中国が世界に問い、語りかけてきた「世界のあり方に」にかかわる提起にある。その最も象徴的なものは人類運命共同体の提唱であり、「一帯一路」イニシアティブのダイナミズムである。 

「人類運命共同体」はほぼ10年前の提起以降、理念を実体あるものにしていくために数々の努力が重ねられてきた。昨年9月の国連総会で習近平主席は「グローバル発展イニシアティブ」を打ち出し、11月のアジア太平洋経済協力会議CEOサミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を提起、さらに年明けに開催された世界経済フォーラムのテレビ会議で「グローバル発展イニシアティブ」について「全世界に開放された公共財」であり「各国と手を携えて協力し、立ち後れる国がひとつもないよう努力したい」と中国の決意を世界に向けて発信した。まさに息つく暇もなく「人類運命共同体」構築にむけてのビジョンと政策が深められ、進化し、加速している。「立ち後れる国がひとつもないよう努力したい」という習主席による中国の決意の表明は、何にもまして途上国を勇気づけるものとなった。一方、「一帯一路イニシアティブ」は、今では地球をぐるりと取り巻く壮大な「グローバル・イニシアティブ」として躍動している。人類運命共同体の提唱、「一帯一路」イニシアティブ展開のダイナミズムは、まさしくこの10年の中国の歩みと軌を一にしているのである。 

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