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「中国式現代化」から「一帯一路」まで——新思想が実を結んだ10年
横浜国立大学名誉教授 村田忠禧(談)  ·   2022-10-11  ·  ソース:人民中国
タグ: 党大会;中国共産党;政治
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また、アフリカの現代化のためには、インフラ設備が特に必要で、とりわけ通信網が重要だ。5G(第5世代移動通信システム)を掲げるファーウェイ(華為技術)は日本や米国から追い出されてしまったが、アフリカには歓迎している国々が多々あり、5Gを使ったさまざまな建設やサービスなどが、今後アフリカでは盛んになるだろう。日本はその点で立ち遅れているから、下手をすると日本の方がさまざまな面でアフリカや中東の国々に遅れてしまうのではと心配になる。 

中国は世界の国々と共に豊かになると言っているが、中国だけが豊かになるなどあり得ない。相手も豊かになるためには、やはり基盤整備が必要だ。インフラ整備がまず第一で、これは改革開放初期の中国においてもそうだった。当時は日本が、港湾、交通、通信、鉄道、港などの整備に協力した。今、中国がやっているのはその世界版で、共に豊かになっていくというスタイルだと思うから、何も危険視することはない。しかし日本などのマスコミは、「一帯一路」で中国だけが利益を得ようとしているかのような報道をしている。例えば、「港を整備するのは中国の軍艦の寄港のため」などという報道すらある。港はどこの国からでも入れるものであって、中国だけが殖民地のように独占しようとしているわけではない。そんな意図的なねじ曲げの報道が実に多い。 

「一帯一路」を巡る「債務のわな」という話をよく聞く。スリランカはその象徴だ。しかしスリランカに対して中国が占める債務の割合は、わずか10%ほどだという。日本も10%ほど持っており、それ以外の国にもあるという。債務の問題は関係各国で解決しなければいけない。責任の在りかは当該国の政治であって、外部の問題では本来ないと私は思う。腐敗した政権の場合、債務過剰は十分ありえる。よって、その国の政治の安定は、「一帯一路」が発展する上で重要な条件になると思う。カザフスタンなど中央アジアの国々が、中国と安定的な友好関係を結んでいることから、中国の西部地域が今から50年前の{しんせん}深圳のようなことになる可能性もある。 

私は今から51年前に深圳を通過したことがあるが香港から広州に行くための通過点で、何もないところだった。それが50年後の今、中国で最も先進的な場所になっている。よって、新疆が今後積極的な投資を受け、「一帯一路」の発展とともに中国の西側の港として深圳のような存在になっていく……30年もしたらそんな時代になるのではないかと勝手に思っている。「一帯一路」にはこのような夢がある。 

より重要な役割が求められる中国 

第20回中国共産党全国代表大会は10月16日に開催される予定である。現在の世界について、中国の指導者は「100年に一度の大変なリスクを持った時代であると同時に、大きく進歩する時代」と言っている。世界が、そして中国が大きく変わろうとしている今、中国は今後5年の大きな展望を語ると同時に、新中国成立100年の2049年までに、中国を社会主義現代化強国にするという目標を掲げている。米国がいろいろなことに手を出しすぎ、さらに国内の矛盾の激化で弱体化している今、中国が果たす役割は、これまで以上に重要になると思う。 

(呉文欽=聞き手・構成)

人民中国インターネット版 2022年10月11日

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