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平和解放70年、グリーン産業が勢いよく発展するチベット
  ·   2021-08-25  ·  ソース:北京週報
タグ: 西蔵;環境;政治
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西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)と林芝(ニンティ)を結ぶ拉林道路沿線の風景(写真=新華社提供)

今年は西蔵(チベット)平和解放70周年に当たる。70年来、現地に適した方法によって特色ある産業を発展させることで、チベットのグリーン産業は勢いよく発展しており、現地の実情に合致した質の高い発展の道を歩んでいる。

現代化が絶えず進む農業と牧畜業

「以前は11人の家族全員が畑仕事ばかりしていて、収穫したハダカムギは一家が食べていく分にしかなりませんでした。農業で豊かになるには、やはり優良品種と機械化に頼らないといけません」と江孜(ギャンツェ)県熱索郷の村民である石達さんは言う。

2019年、現地では農業機械合作社(協同組合)が設立され、石達さんは積極的に参加した。「余裕のある働き手は出稼ぎに行き、家族全体の年収は2017年の10万元から2020年の60万元にまで増えました」と石達さんは語る。

作業服に着替え、手を洗い、牛乳を搾り、酥油(牛乳から作った固形の油)を作るなど、那曲(ナクチュ)市嘎爾徳生態牧畜産業モデル拠点で扎拉さんは毎日6時間働き、月収3000元を得ている。扎拉さんの実家があるナクチュ市色尼(セニ)区は水と草が豊富で、現代的な牧畜業の発展に適しているが、自然任せだった当時、牧畜民の収入は少なく、扎拉さんの年収はわずか9000元余りだったという。

現地では業界を主導する企業を積極的に誘致し、「リーディングカンパニー+牛乳生産拠点+合作社+牧畜民」というモデルを通じて、伝統的な牧畜業のモデルチェンジ・アップグレードを促進した。それによってバランスの取れた放牧を実現するとともに、扎拉さんのような牧畜民は牧場の労働者になり、収入が大幅に増加した。

70年の発展を経て、チベットの農業と牧畜業は自然任せだった困難な状況から脱却し、現代化水準が高まり続けている。主要農作物の総合機械化率は65%に達し、農業と牧畜業の発展に対する科学技術の貢献率は55.9%に上り、食糧生産量は1959年の18万2900トンから2020年の103万トンにまで増加した。農業と牧畜業の非常に大きな変化に伴い、チベット自治区では農民と牧畜民の収入が急速に増加し、2020年の農村部住民1人当たりの可処分所得は前年同期比12.7%増の1万4598元に達し、18年連続で2桁台の増加を実現した。

増収の重要な手段となる観光業

「お客さんが絶えることなく訪れ、開業1カ月目に黒字を実現しました」と、平措康桑ホテル唐古店で運営担当者を務める劉東波さんは笑顔で話した。

同ホテルは拉薩(ラサ)市林周(ルンドゥプ)県唐古郷にあり、熱振国家森林公園と隣接している。今年4月に正式開業し、現地における観光客の受入能力とサービス水準が大幅に向上した。

チベットは独特な自然風景と人的・文化的景観を擁し、観光業の発展に豊富なリソースをもたらしている。近年、チベットでは観光業が急速に成長し、第13次五カ年計画(2016~2020年)期間中に受け入れた国内外の観光客は延べ1億5763万2600人に上り、観光収入は2125億9600万元に達した。今年上半期、チベット自治区が受け入れた国内外の観光客は延べ1758万100人で、前年同期比110.9%増となった。観光業はすでにチベットがグリーン成長を実現し、農民と牧畜民に増収をもたらす上で重要な手段となっている。統計によると、チベットにおける観光・文化産業の就業者は約40万人に達しており、また2020年の時点で8万6000人の農民と牧畜民が農村観光に従事し、1人当たり年間4300元以上の増収となった。

質の高い発展に寄与するクリーンエネルギー

平和解放前、チベットには125キロワットの小さな水力発電所しかなく、電力を利用できるのは一握りの上層部の貴族だけだった。1960年、納金水力発電所が竣工し、発電を開始したことで、ラサ市民は初めて照明を使えるようになった。その後、多くの水力発電所や地熱発電所、太陽光発電所が相次いでチベットで建設された。

チベットではクリーンエネルギー産業が急速に成長し、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減すると同時に、高原における資源面での優位性を経済的優位性に変えることができた。2020年の時点で、クリーンエネルギーはチベットの発電設備容量の89.09%に達し、また2015年から2020年末にかけて、チベットは他地域に累計65億キロワットのクリーンエネルギーを送電した。

「北京週報日本語版」2021年8月25日

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