中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
革新が望まれる国際的な予防・コントロールメカニズム
  ·   2020-05-07  ·  ソース:北京週報
タグ: 国際協力;新型肺炎;政治
印刷

5月4日、カナダのバンクーバーにあるセント・ポールズ病院で現地の華人協会が寄贈した防疫物資を受け取る医療スタッフ(写真=新華社提供)

新型コロナウイルスによる肺炎は引き続き感染拡大しているが、国際協力により感染症を抑え込む防衛線は今なお脆弱であり、例えば少数の西側諸国は新型肺炎で深刻な状況に陥りながらも、政治的手段を弄して失敗を他国のせいにし続けている。事実が示すように、突発的事件を予防・コントロールするための現有の国際協力メカニズムは重大な機能不全に陥っており、速やかな革新と改善が望まれている。

まず、公衆衛生ガバナンスの世界共通の枠組みをしっかり固める。そのために、世界の衛生ガバナンスにおける世界保健機関(WHO)の核心的地位を強化し、重大な突発的公衆衛生事件に対するWHOの予防・コントロールの総合能力を強め、ただ技術顧問のような働きをしているというステレオタイプな印象から徐々に脱却させる必要がある。また、共通部分もあるが違いもある責任原則を運用し、先進国と発展途上国で異なる権利と義務を賦与すべきだ。そして、監督および仲裁メカニズムを設立し、各国が相応の国際的義務を履行するよう促すことなども必要だ。

次に、突発的事件の予防・コントロールにおける国際法の権威性と執行力を強化する。強制執行力に欠ける国際法に対して懐疑的な態度を持つ者は常にいる。国際法に真の効力を発揮させるため、各国は国内法と国際法の調和・統一を強化し、国家の強制力を用いて実施を保障する必要がある。また、「国際衛生条例」の関連規定を改正し、公衆衛生能力の構築に関連する奨励措置や過激で悪意に満ちた行為への制裁手段を増やすことなども求められる。

そして、先進国と発展途上国が互いに猜疑心を抱き、相手の行動を妨害している現状の改善に力を尽くし、発展途上国の権益を充分に保障する。第一に、国際法制定の面では、自由・自治の国際法が「協力の国際法」へと徐々に進んでいくよう後押しし、先進国と発展途上国の共通意志をより体現させると同時に、発展途上国の特殊な状況を充分に考慮する。第二に、発言権獲得の面では、発展途上国は南南協力を強化する基礎のもと、グローバルな問題に関する多国間交渉や新ルール制定へより積極的に参加すべきだ。第三に、合法的権益の保護の面では、現有の仲裁メカニズムを充分に利用し、「名古屋議定書」や「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定」(TRIPS協定)など多国間で合意された文書を活かして、先進国が国際的義務を履行するよう促し、発展途上国と後発開発途上国の基本的権益を守る。

さらに、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の持続可能な発展を推し進める。世界における衛生上の安全を実現するための前提は、その多くが発展途上国の公衆衛生能力の安定的向上と持続可能な発展にある。一方で発展途上国が国内の公衆衛生システムを整えるのを支援する過程において、国際社会は支援を受ける国の実際のニーズと自主的発展権を充分に尊重し、基本的衛生の構築と衛生に携わる人材の育成などの面で潜在力の強化に力を入れるべきだ。もう一方では、各国自身も積極的に資源を調達し、UHCの持続可能な発展という目標を支持し、実現すべきだ。

「北京週報日本語版」2020年5月7日

シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860

中国語辞書: